「コロナ禍でも子どもたちに音楽を届けたい」。そんな熱い想いを胸に2月20日、放課後等デイサービス・スローバラード(運営/福祉事業所・NPO法人ハイテンション)で、オンライン音楽イベント 「スロバフェス」が開催された。
同イベントは例年、サービスを利用する子どもたちを中心に開催しており、昨年も夏ごろに開催する予定だった。しかし新型コロナウイルスの影響でやむを得ず延期に。同法人では、「子どもたちにとって不安を感じる現状だからこそ、音楽の力が必要」と考え、開催の仕方を模索する中で、「サービス利用者の子どもはもちろん、地域の子どもたちにも参加してもらえたら」と、初めてのオンライン開催を実施。障害の有無に関わらず、未就園児から高校生まで、40人ほどの子どもたちが参加した。
当日はガムテープ太鼓作りからスタート。バケツにガムテープを貼り思い思いの太鼓を作成した。その後、同法人の代表理事を務めるかしわ哲さんによる歌、プロダンサー講師によるダンス体験では、手洗いダンスなどをみんなで踊り楽しんだ。また、三味線、篠笛、ボーカルの和楽器ユニットによる和楽器演奏では、三味線の音に反応する子どもの姿が多く見られたという。
同法人のクリエイティブディレクター・戸田淳介さんは、「画面越しに踊っている姿や楽しんでいる様子が見られて、思っていた以上にコミュニケーションをとることができた」と話す。参加者からも「自由に参加できたので良かった」「楽しかった」などの感想が聞かれた。
戸田さんは「昨年12月にオンラインでの開催を決めてから準備が大変だったけど、滞りなきくでききたのでほっとしている。サービスの利用者だけでなく、障害の有無に関わらず地域の方たちにも参加してもらえたので、実施して良かった」と感想を話した。
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