本厚木駅南口で進められていた再開発事業が完了し、3日に竣工式が行われた。式典には、小林常良市長や地域の自治会関係者ら50人が参加。市の新しい玄関口の誕生を祝い、今後の安全と発展を祈願した。
同事業は、都市拠点の形成と交通結節点機能の強化を目的に旭町1丁目と泉町の約8千平方メートルが整備された。駅南口には商業・業務・住宅などの複合的な機能を備えた再開発ビルが建設され、駅前広場には一般車乗降場と歩行者専用デッキを新設し、エスカレーターも設けられた。
再開発ビルの名称は「本厚木ミハラス」で、地下2階、地上22階建てで高さは約85メートル。1階には銀行や店舗、2階〜3階は飲食店やクリニック、旭町1丁目自治会館などが入る。4階から22階は163戸のマンションとなっている。地下1階は612台を収容する市営駐輪場として活用された。
施行者は本厚木駅南口地区市街地再開発組合(柳田光太郎理事長)で、2005年の準備組合設立から完成までに16年を費やした。
式典は人数制限や座席の空間確保など、感染症対策を施して実施。柳田理事長をはじめ、小林市長や寺岡まゆみ市議会議長、市内団体、自治会関係者が出席。玉串を捧げて新たな地域拠点の安全と発展を祈願した。
あいさつに立った柳田理事長は、「新しくできた施設が南口のランドマークとなり、今後、厚木市が発展してくれたら」と期待を寄せた。
小林市長は「市街地のにぎわい創出を課題とする中で先頭切って南口がオープンしました。さらなる発展のために北口の再整備にも取り組んでいきたい」と話した。
式典の最後にテープカットが行われ、歩行者デッキの供用がスタートした。
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