日建リース工業株式会社の障がい者農園「はーとふる農園愛川」の開所式が4月20日、町内角田で行われた。地域の障がい者の雇用を創出する場として約100人を受け入れ、野菜作りに取り組む。
同園を運営する日建リース工業は、足場材など建設用仮設機材レンタルのパイオニアとして全国各地に拠点を展開している。地域の障がい者雇用創出と農業振興を目的に、自社資材を活用したビニールハウスと高床式砂栽培装置を導入した「はーとふる農園飯能」を既に埼玉県で運営している。
愛川町の新たな農園の敷地面積は約3200坪。体に負担の少ない高床式砂栽培方式や、水などを計画的に与える装置など、働きやすい環境を整えている。
この日の開所式では、小野澤豊愛川町長や馬場司町議会議長をはじめ、近隣の市議会議員、村議会議員なども参加した。式典で同社の関山正勝代表取締役社長は「農園の開設をきっかけに、愛川町の発展に貢献していきたい」とあいさつ。小野澤町長は「豊穣な大地に根を張って、農福連携の大きな花を咲かせていただきたい」と話した。
同社では、新たな農園を展開するため神奈川県内で拠点を探し、立地や関係機関・行政の協力などを考慮して4年程前に愛川町へ打診。町は候補地の提案や地権者との交渉など、サポートを行ってきた。既に昨年11月から先行してベビーリーフの栽培が行われており、今後、生産量が確保できれば近隣の飲食店や小売店への販売などを目指していくという。
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