NPO法人「かすみそう」の理事長を務める 八鍬 利江さん 清川村煤ヶ谷在住
憩いの場所に一歩一歩
○…3月に開所した村内唯一の就労継続支援B型事業所「かすみ草」を運営するNPO法人の理事長を務める。現在2人の障がい者が通い、村の特産品であるお茶を使ったマドレーヌやわらび餅など、お菓子の製造・販売を行う。開所から1カ月。「まだ始まったばかりですので、一人ひとりに丁寧に、ゆっくりでも着実に、憩いの場にしていけたら」と微笑む。
○…大阪府出身。病院で介護福祉士やケアマネージャーとして勤務するなど、長く介護の現場に携わってきた。6頭の愛犬とのびのび暮らせる環境を求めて2011年に清川村へ。村社会福祉協議会のケアマネジャーとして働くなか、村に住む障がい者や家族への支援の必要性を強く感じたという。自身の息子にも障がいがあり、他市町の事業所まで通わなければならないのは大きな負担となっていた。そこで、「無いなら作っちゃおう」と一念発起。介護から障がい者支援の道へ。
○…法人のメンバーは6人。事業所は、自分たちの手で壁紙や床のクロスを張り替えた。「働く場所があることで、生活に張りが生まれる。身近な場所だから、気軽に来てほしい」と目を細める。大切にしていることは「楽しさ」だという。「スタッフの空気感は、必ず利用者さんに伝わる。だから雰囲気作りは一番大切」と語る。
○…趣味はバンド。メンバーは自身と副理事長、理事、長男の4人。バンド名の「ベイビーズブレス」は、和訳するとカスミソウ。「ここから法人の名前を決めたんです」と笑顔。村内でのクリスマス会などで演奏を披露する。道の駅清川や近隣の介護施設など、事業所で作るお菓子の販路も日に日に広がっている。「たくさんの人のご縁が本当にありがたい」と感謝は尽きない。
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