厚木市立林中学校(広瀬清美校長)の野球部にこのほど、部活動で利用するリヤカーが寄贈された。これは地元住民が所有する古いリヤカーをフルハーフサービス(株)(佐野圭司社長/愛川町)がリニューアルしたもの。7月19日に同中学校で生徒に手渡された。
ことの発端は 、同校の野球部が使っているリヤカーが古くなって困っているということを地域住民が耳にしたことに始まる。そこから地元で農業を営む小川修さんが使っていないリヤカーを提供し、更に知人を通じて話を聞いた、フルハーフサービス(株)が社会貢献活動の一環としてリニューアルを申し出たという。
同社はトラックのボデーやコンテナなどの修理・メンテナンスを行う企業。リヤカーは小川さんの父が昭和20年頃に購入したものだといい、木製の荷台部分を修理の過程で出た端材を利用してリニューアル。アルミ製の世界で1台のリヤカーに仕上げた。「この度は縁あってリヤカーを子どもたちに届けることができ嬉しい」と小川さん。佐野社長は「どうすれば使いやすいかを考え、発想しました。野球も勉強も発想が大事。ぜひ使ってください」と話した。
リヤカーは部活動の荷物運びで主に利用されるといい、部長の山崎耕太郎さん(2年)は「林中の為に、手間をかけてリヤカーを作ってもらいありがとうございます。もしもの災害時にも使えるようにしていきたい」と笑顔で話した。
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