厚木・愛川・清川 トップニュース社会
公開日:2023.03.17
愛川町
リユースで廃棄物削減へ
循環型社会の形成目指す
愛川町は3月7日、リユース事業などを展開する(株)マーケットエンタープライズ(東京都)とリユースに関する連携を発表した。同社の不要品を再利用する仕組みを使い、官民で廃棄物削減と循環型社会の形成を目指す。
町は、循環型社会の実現に向けてリデュース(減らす)、リユース(再利用)、リサイクル(再生利用)を推進している。これまでは町主催イベントで再使用できる不要品の販売を行ってきたが、新型コロナの影響で各種イベントは中止になった。一般廃棄物を含むゴミの処理経費は6億9190万円(令和2年度)かかることもあり町では、新たな施策導入が求められていた。
そこで町が注目したのが(株)マーケットエンタープライズの査定ツール「おいくら」だ。
「おいくら」は昨年末時点で全国371店のリサイクルショップが加盟しており、一度の査定依頼で買い取り価格を比較することができるというもの。複数の会社やサイトを確認するわずらわしさがないのが特徴。町のホームページにあるリンクから手続きを進めることができる。サービス利用に関する町民の費用負担や取り組みによる町の費用負担はない。また、自宅まで出向き出張買取も可能だ。町は、この仕組みにより、廃棄ではなく売却という形で不要品のリユースができることで、不要品処分やリユースに対する意識の変化、廃棄物削減と循環型社会形成の促進につなげたい考えだ。
町環境経済部の担当者は「処分に関する費用の負担軽減も期待できる。不要品を売却するという方法を活用しゴミ減量につながれば」とコメント。同社の広報担当者は「官民一体の取り組みで社会的・経済的側面での課題解決を目指したい」と話した。
「おいくら」は、愛川町以外にも、川崎市や座間市、横浜市など29の自治体と提携し取り組んでいる。昨年11月現在、約110万人が利用しているという。
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