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厚木・愛川・清川 文化

公開日:2025.12.04

三田根岸遺跡で見学会
現場公開で190人が来場

  • 須恵器などが公開された

  • 現場を見学する参加者ら

 公益財団法人かながわ考古学財団が11月29日、厚木市三田の「三田根岸遺跡」で発掘調査現場見学会を開催した。当日は約190人が来場し、専門職員の解説を聞きながら調査区内を巡った。

 同遺跡は、国道246号(厚木秦野道路)建設に伴い、昨年8月から調査が行われている。荻野川と中津川に挟まれた荻野台地に位置し、今回の調査では6世紀前半(古墳時代後期前半)の「円墳」や、奈良・平安時代の「竪穴住居跡」などが発見された。

 見学会では、参加者には記念として、写真などが印刷された名刺サイズの「遺跡カード」も配布された。これまで同地周辺で存在が確認されていなかった古墳の周溝(溝を含む全長約20メートル)が公開された。周溝からは土師器(はじき)の小型壺や須恵器(すえき)が出土しているほか、通路となる土橋状の施設も確認された。また、計13軒見つかった住居跡では、煮炊きを行うカマドから屋外へ煙を出す「煙道」が長く造られている特徴などが解説された。

 同財団は今後、現在発掘された時代よりもさらに古い時代の層まで掘り下げ、調査を進めていくという。

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