伊勢原版 掲載号:2018年6月1日号
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向上高校 荻野さんが大作大賞 全国高校生大作書道展で

教育

作品の前で笑顔の荻野さん
作品の前で笑顔の荻野さん

 全国高校生大作書道展(主催・公益財団法人独立書人団)で、向上高校書道部の荻野華那さん(2年)が大作大賞を受賞した。作品は6月15日(金)から21日(木)に東京都美術館で開催される同展で展示される。

 全国の高校生を対象に若者の熱情溢れる「書の大作」を募集する全国高校生大作書道展。書を通して若者の感性と創造性を磨き高め、健全な精神の育成と個性の伸長を図るとともに、高校生同士の文化交流の機会にすることを目的している。

 12回目の今回は全国47校から270点の応募があり、荻野さんの作品は最高位にあたる文部科学大臣賞に次ぐ「大作大賞」を受賞。荻野さんは「今まで大きな賞をいただいたことがなかったので驚いた。自信はなかったけれど頑張って書いた甲斐があった。途中でくじけそうになったけれど、友人が励ましてくれたおかげで心が折れずに済んだ。とてもうれしい」と喜びを表した。

 荻野さんの作品は縦1・8メートル、横4・8メートルの隷書で書かれている。手本にしたのは中国・清の時代の楊峴作「漢陳文範碑」。普通の隷書は直線的でキレがあるが、楊峴の字は波打ったような太さも変化に富んだ独特な字が特徴でそこに魅力を感じたという。「文字のバランスをとることに苦労した。仕上げるのに3日かかり、集中力を切らさないようにするのが大変だった」と振り返った。

 作品に取り掛かったのは昨年11月。原寸の小さい字を大作に仕上げるため、字を徐々に大きくするなど試行錯誤しながら練習を繰り返した。実際に出品する大きさで書いたのは5枚ほど。出品作品として書きあげた後も顧問の高橋邦夫教諭から添削を受け、2回書き直した。高橋教諭は「作者の持つ雰囲気を忠実に再現した点などが評価されたと聞いている。入賞すればいいと思っていたので大作大賞はうれしい。本人の努力の賜物」と教え子を称えた。

 小学校低学年から習字教室に通い、同校入学を機に書道部に入部した荻野さん。筆使いなど基本練習をする習字が書道に活きているという。「今後はさらに楊峴の作品を細かく見比べて分析し『らしさ』を表現できれば」と笑顔を覗かせた。
 

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