市内最大級の親睦団体「楽天会」の第7第会長に就任した 芳賀 武さん 東富岡在住 75歳
笑顔あふれる会に
○…40代から80代の会員106人、市内最大級の親睦団体にしてボランティア活動なども積極的に展開している「楽天会」の第7代会長に就任した。「健康・福祉・防災」を掲げた小平文征前会長の想いを継承しつつ、「さらなる健康、家族や仲間への思いやり、地域への感謝を大切に、活動を展開していく」と新会長としての方針を語る。来年45周年を迎える同会の新たな事業展開を「役員や仲間たちの知恵をお借りしながら考えていきたい」
○…退職を機に友人らに誘われ入会したのは今から15年ほど前。多彩な活動を展開する中、自身は災害ボランティア関連の活動に尽力してきた。熊本地震や東日本大震災、新潟の糸魚川大火災など、現地を視察、義援金などを届けた。被災地はもちろん、仲間の家族や親類縁者にも思いを巡らすのは、自身がこれまで携わってきた消防行政が根幹にあるのだろう。
○…小田原生まれ。高校卒業後、当時の伊勢原町役場に就職した。以来42年間、消防一筋で歩み、消防指令長も務めた。「95年の阪神淡路大震災は最も印象深かった」と振り返り、震災から3日後には現地に赴き、安否確認や救助活動を行った。市で初めてはしご車が導入された際には「運転には苦労しましたねえ」と苦笑い。19年にはこれまでの活動が評価され、秋の叙勲を受章。現在の趣味はゴルフやウォーキング、朝のラジオ体操も欠かさない。4人の孫の話になるととたんに頬がゆるみ、優しいおじいちゃんの顔に。
○…全ての人に対して平等に接し、分け隔てなく愛する「一心同仁」を基本に会の舵を取っていく。「仲間や家族みんなが健康で明るく、そして多くの笑顔あふれる会にしていきたい」と語るその表情は実に穏やかだ。
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