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公開日:2026.04.03
4世代の交流、地域の新たな象徴に 伊勢原・高森台ふれあい館が完成
伊勢原市高森台の笠張公園内に、地域コミュニティの新たな象徴となる「高森台ふれあい館」が完成した。高森台自治会(遠藤満雄会長)が運営する同施設は2月8日に竣工式を迎え、4月からの試行期間を経て、6月から本格的な稼働を開始する予定だ。
同館の前身は、約50年にわたり地域に親しまれてきた高森台児童館だ。建物の老朽化や雨漏り、耐震強度の不足により、災害時の避難所として機能しないといった課題が浮上したことを受け、約6年前から建て替え計画が動き出した。今回のプロジェクトは、市から児童館の存続と運営を委ねられた自治会が主体となって進めたもので、市の子どもの居場所づくりに賛同する形で実現した。高森台自治会は有識者などを交えた特別委員会を立ち上げ、補助金申請などのために法人格を取得し、計画を推進してきた。
建設にあたっては、2020年度から5年間にわたり加盟520世帯が協力して積み立てた基金と宝くじ助成金が充てられた。設計は入札により「STUDIO KAMUNA」(板戸)、建築は「(株)中和工建」(見附島)が担当した。新施設の床面積は96・17平方メートルで、構造には神奈川県産の木材が使用され、費用を抑えながらも高い断熱性能とバリアフリー設計を兼ね備える。
「日向石」を採用
また、意匠の大きな特徴として地元産の「日向石」が採用された。これは設計担当者が日向石の保存活動を行う団体と縁があったことから提案されたもので、地元産の石材を有効に活用したいという自治会側の思いとも一致し採用に至った。遠藤会長らは実際に伊勢原市内の石場などを巡り、日向石が活用されている現場を直接確認。地元の大切な資源を再評価し、次世代につなごうとする保存活動の動きに触れたことが、新施設のシンボルとして日向石を採用する大きな後押しとなったという。「(有)成瀬石材店」(上粕屋)の協力のもと、スロープや階段、石積み部分には、自治会会員の有志が積み上げた箇所もあり、住民の手による温かみが感じられる造りとなっている。
同館は都市公園法上の「教養施設」としての役割を担い、知識の向上や文化・自然への理解促進を目的としている。地域住民に交流と親睦、学習の機会を提供し、コミュニティの拠点として活用されることが主な趣旨だ。
遠藤会長は、この場所を「4世代が交流する好循環の入り口」と位置づける。かつて高齢化が懸念された同地域だが、現在は孫世代までを含む4世代がバランスよく暮らす住宅地へと変化している。遠藤会長は、新施設が乳幼児から高齢者までが挨拶を交わし、集える場所になることを願い、「地域の起爆剤やシンボルにしていきたい」と語った。
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