横須賀版 掲載号:2011年3月25日号
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組曲「横須賀」通して魅力 再発見 横須賀の表情、音楽で伝える

文化

10日に行われた『組曲「横須賀」めぐり』の講座。團氏と横須賀のつながりや、詩に込められた思いなど、興味深く聞き入る参加者
10日に行われた『組曲「横須賀」めぐり』の講座。團氏と横須賀のつながりや、詩に込められた思いなど、興味深く聞き入る参加者

 昭和57年、横須賀市の市制75周年を記念して作られた1曲がある。合唱と管弦楽のための組曲「横須賀」。作曲家・團(だん)伊玖磨(いくま)氏と作詞家・栗原一登(かずと)氏の手で作られたこの名曲について学び、ゆかりの名所・旧跡を巡る講座が今月、市内で催された。

 初演は昭和58年(1983年)2月、横須賀市文化会館。作曲者でもある團伊玖磨氏がタクトを取り、お披露目された。

 文化行政の動きが活発になりつつあった時代背景のもと、横須賀市では昭和57年に「文化の元年」を宣言。59年には横須賀市民文化財団(現在の横須賀市生涯学習財団)を設立、翌年には全国に先駆けて文化振興条例を制定している。その一環として昭和56年に制作を開始したのが、組曲「横須賀」だ。

 作品は8章の詩を5つの楽章にまとめ、管弦楽と混声合唱、児童合唱とファンファーレ隊の大規模な編成で演奏。詩は「序章 ふるさとよ」「黒船来たる」「衣笠城跡」「谷戸の物語」「祭(虎踊り)」「白きかもめ」「コンニチハ―港で」「終章 この手で―」と続き、横須賀の過去・現在・未来の姿、歴史や文化・産業・自然が全編で語られる。一方、曲は力強いファンファーレや三浦一族の栄枯盛衰を偲ばせる叙情的な旋律、和太鼓を使用した祭の賑やかさなど、横須賀の姿を多様に表現している。

 全編通しで約45分。横須賀交響楽団と横須賀市合唱団体連絡協議会合唱団によって、初演から毎年演奏されており、今年も5月に演奏会が行われる予定。管弦楽・合唱共に高い演奏技術を要するが「市民の交響楽団が演奏を受け持つという(高い)音楽的水準が横須賀にあること、このような文化的な底力、潜在力を持っている街は他には無い」と初演時、團氏は話していたと言う。

    *  *  *

 10日に市内の生涯学習センターで行われた『組曲「横須賀」めぐり』の講座には42人が参加。文化資源学会会員の芳賀久雄さんを講師に、これらの曲を聞きながら、誕生エピソードなどが語られた。「初めて聞いた時、横須賀にこんな素晴らしい文化財があったのか、と驚いた。わが街の歌として多くの人に知ってもらいたい」と芳賀さん。震災の影響で延期になったが、この曲の舞台となった市内の名所・旧跡を横須賀交響楽団の指揮者・石野雅樹さんと共にバスで巡るツアーも予定されている。
 

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