神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2012年2月3日 エリアトップへ

コミュニティーバス追浜地区を循環 外出の「足」に役立てて 地域による独自運行は市内で初

公開:2012年2月3日

  • LINE
  • hatena
バスは、同法人が所有する1台に加え、不動産会社から2台提供を受けた。運転手は、周辺自治会のメンバーらがボランティアで引き受けている
バスは、同法人が所有する1台に加え、不動産会社から2台提供を受けた。運転手は、周辺自治会のメンバーらがボランティアで引き受けている

 バスは、県営追浜東団地を出発地点とする2つの路線がある。ひとつが浜見台、追浜東町から京急追浜駅、湘南病院、横浜南共済病院などを回る「追浜駅方面」。月曜から金曜の1日7往復(1周約50分)運行する。もうひとつが火曜と木曜限定で1日6往復(1周約30分)走る「浦郷スパーク方面」。食品スーパーの「SPARK浦郷店」で折り返すルートだ。いずれも利用料は無料で誰でも乗車できる。

 運行するのはNPO法人「ふぉーらむ」と、周辺7自治体で昨年立ち上げた「ハマちゃんバス運行協議会」。浜見台と追浜の「浜」から「ハマちゃん」と命名した。これらの地域は高台にあり、道幅が狭く路線バスも通れない。交通の便が悪く、車を持たない住民が「足」を確保するのが難しかった。買い物には追浜駅周辺の店を利用する住民が多いが、同駅まで徒歩20分。途中200段の階段もある。

 「約20年前から交通の不便を解消してほしいというニーズがありました」と同法人理事の嶋田晃さん。ただ、災害時などを除いて自家用自動車による運送は有償ではできない(道路運送法)といった法律の壁もあり、試行錯誤の日々が続いた。そこで、利用者からの謝金(協賛金)を募り、ガソリン代などの必要経費に充てることを決めた。

商店街も”相乗り”検討

 昨年12月に5日間試験運行をしたところ、50歳以上を中心に126人の利用があり、約2万3000円の謝金があった。利用者からは「外へ出るのが楽しくなった」「病院へ行くのに助かる」などの声のほかに、「継続して運行して欲しいから」と自主的に賛助する人も見られたという。

 また、追浜地区の各商店街も協力的。バスの利用者に商品の割引サービスをするなど、商店街活性化も期待している。

 運行に関する詳細は【電話】046・865・6468「ふぉーらむ」(嶋田さん)へ。

 追浜地区の病院や、浜見台・深浦の住宅地などを巡回するコミュニティーバス「ハマちゃんバス」が今月2日、運行を開始した。路線バスが走らない高台の交通不便を解消し、高齢者の外出を促すのが狙い。行政の補助に頼らず、地域住民らが自主的にコミュニティーバスを走らせるのは市内でも初めてだという。
 

横須賀版のトップニュース最新6

地域課題 解決の場

汐入町

地域課題 解決の場

「みんなの広場」憩いや学びに活用

3月29日

不要品 捨てずにリユース

不要品 捨てずにリユース

横須賀市「おいくら」と連携

3月29日

浦賀沖でサーモン養殖

浦賀沖でサーモン養殖

若手漁師ブランド化めざす

3月22日

新婚世帯の定住促進

横須賀市

新婚世帯の定住促進

4月から補助金最大60万円

3月22日

不登校理解 心覚えの1冊

不登校理解 心覚えの1冊

支援団体代表 島田さん上梓

3月15日

名作誕生の立役者に焦点

横須賀美術館

名作誕生の立役者に焦点

「鈴木敏夫とジブリ展」

3月15日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook