コミュニティーバス追浜地区を循環 外出の「足」に役立てて 地域による独自運行は市内で初
バスは、県営追浜東団地を出発地点とする2つの路線がある。ひとつが浜見台、追浜東町から京急追浜駅、湘南病院、横浜南共済病院などを回る「追浜駅方面」。月曜から金曜の1日7往復(1周約50分)運行する。もうひとつが火曜と木曜限定で1日6往復(1周約30分)走る「浦郷スパーク方面」。食品スーパーの「SPARK浦郷店」で折り返すルートだ。いずれも利用料は無料で誰でも乗車できる。
運行するのはNPO法人「ふぉーらむ」と、周辺7自治体で昨年立ち上げた「ハマちゃんバス運行協議会」。浜見台と追浜の「浜」から「ハマちゃん」と命名した。これらの地域は高台にあり、道幅が狭く路線バスも通れない。交通の便が悪く、車を持たない住民が「足」を確保するのが難しかった。買い物には追浜駅周辺の店を利用する住民が多いが、同駅まで徒歩20分。途中200段の階段もある。
「約20年前から交通の不便を解消してほしいというニーズがありました」と同法人理事の嶋田晃さん。ただ、災害時などを除いて自家用自動車による運送は有償ではできない(道路運送法)といった法律の壁もあり、試行錯誤の日々が続いた。そこで、利用者からの謝金(協賛金)を募り、ガソリン代などの必要経費に充てることを決めた。
商店街も”相乗り”検討
昨年12月に5日間試験運行をしたところ、50歳以上を中心に126人の利用があり、約2万3000円の謝金があった。利用者からは「外へ出るのが楽しくなった」「病院へ行くのに助かる」などの声のほかに、「継続して運行して欲しいから」と自主的に賛助する人も見られたという。
また、追浜地区の各商店街も協力的。バスの利用者に商品の割引サービスをするなど、商店街活性化も期待している。
運行に関する詳細は【電話】046・865・6468「ふぉーらむ」(嶋田さん)へ。
追浜地区の病院や、浜見台・深浦の住宅地などを巡回するコミュニティーバス「ハマちゃんバス」が今月2日、運行を開始した。路線バスが走らない高台の交通不便を解消し、高齢者の外出を促すのが狙い。行政の補助に頼らず、地域住民らが自主的にコミュニティーバスを走らせるのは市内でも初めてだという。
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