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横須賀版 公開:2012年3月2日 エリアトップへ

横須賀の子育て環境を考える―【1】 求められる きめ細かい支援体制

公開:2012年3月2日

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市役所そばにある「はぐくみかん」
市役所そばにある「はぐくみかん」

 子どもを持つ(これから持つ)世代にとって、住みやすさの一つの指標となるのが「子育てしやすい街か」いう点だと言われる。子育て支援施設の整備・財政面での助成、教育環境など、子どもの成長を中長期的に見ると、横須賀市の子育て環境の現状は―?

*   *   *

 横須賀市では、今月から子育て支援、定住支援としてウェブサイトを絡めた事業「すかりぶ」を開始している。人口減が続く当市の中で、子育て世代を幅広く支援することで、定住につなげていこうという試みだ。

 ひとくちに「子育て支援」と言っても、行政が行う事業は多岐に渡る。子ども手当や医療費助成・給付といった財政支援、乳幼児健診や予防接種などの医療支援、保育園・幼稚園などの運営、障害児への支援、ひとり親家庭へのサポート、子育てに関する相談事業―。子どもを授かった時から、誰もがこうした支援・サポートを必ず受けている。

 さらに2008年、横須賀市は子育て支援の総合相談窓口・療育相談センター・児童相談所の機能を束ねた「はぐくみかん」を開館し、サポート体制を強化した。また、「すかりぶ」のウェブサイトでは、子育て情報の一元化を図り、支援や相談の窓口を分かりやすく提示するなど工夫を凝らす。ただ、特色や助成・支援額などの違いはあれど、子育て支援の事業・施策はどの自治体でも行っており、将来を担う子どもの生活・発育環境を守り育てることの大切さは、誰もが理解していることだろう。また、行政と連携して地域で子育て支援に取り組む団体(NPO法人やサークル)も増えている。こうした広がりは、子育て中の親にとって心強いと感じるはずだ。そして、現状で求められているのは、さらにきめ細かい独自の助成や相談体制、子育て支援団体へのサポートではないだろうか。

 では、もう少し広く視野を持ってみよう。少子化・核家族化・共働き家庭の増加など「子どもと親」を取り巻く環境は、数年前と比べても大きく変化している。例えば、首都圏内でここ数年、問題として挙がる「待機児童」もそのひとつ。子どもの数が減っているにもかかわらず、待機児童が解消されないのはなぜか。横須賀市の待機児童数は減少傾向にあると言われるが、課題は全くないのか。保育園などを卒園した後の受け皿はどのような体制なのか。私たちが知らないことも多くあるはずだ。

*   *   *

 さて、就学前後の保育・教育の現場は、どのようになっているのか、これからどう変わっていくのか―。当紙では、これから数回に渡り、保育園や幼稚園の現状、政府が打ち出している幼保一元化、学童保育など、横須賀の子育て環境の「いま・これから」を考えていく。
 

▶市ではウェブサイト「すかりぶ」を展開する
▶市ではウェブサイト「すかりぶ」を展開する

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