神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2012年7月13日 エリアトップへ

台風被害で枯れる農作物 収穫前の路地野菜に打撃

公開:2012年7月13日

  • LINE
  • hatena
葉が枯れている長井の路地トマト(=今月9日撮影)
葉が枯れている長井の路地トマト(=今月9日撮影)

 まもなく出荷の最盛期を迎える露地栽培の夏野菜。しかし、葉や茎が褐色に変色して縮れたり、実の生育が止まるなどの異変があらわれている。これらは先月19日に通過した台風4号の影響によるもので、農作物への被害が広まっている。

 市内で被害が特に大きかったのは、海から近い長井や北下浦地区。風に煽られ横倒しになり、傷を負う苗もあったが一番深刻だったのは塩害(潮風害)だった。

 強風に巻き上げられた海水が農作物に付着し、成長を妨げてしまう潮風害。今回は、収穫前最後の成長期に入っていたキュウリ・ナス・トマト・インゲンといった夏野菜に降り注いだ。生育が阻害された葉は縮れ、実も小ぶりと状況は芳しくない。一方、地面を這うようにツルを伸ばすカボチャ・スイカ・メロンは、ビニールやネットの風雨除けで難を逃れたところが多く、ほぼ通常どおり出荷されている。

 長井でトウモロコシを栽培する農家は、「収穫量は例年の半分にも満たない。かろうじて収穫した作物も品質は落ちてしまった」と畑を見つめて肩を落とす。

 台風の通過後、畑では薬剤塗布や、付着した塩分を丁寧に水で洗い流すなど、すぐに除塩作業が実施された。農協担当者によると「新たな脇芽が出れば遅れて実をつけることもある」そうだが、壊滅的被害を受けた一部の農家では収穫を諦めて廃棄を余儀なくされている。「梅雨時期のこのような被害は例のない稀なケース」と、農協でも収穫量の減少に頭を悩ませている。
 

横須賀版のトップニュース最新6

浦賀沖でサーモン養殖

浦賀沖でサーモン養殖

若手漁師ブランド化めざす

3月22日

新婚世帯の定住促進

横須賀市

新婚世帯の定住促進

4月から補助金最大60万円

3月22日

不登校理解 心覚えの1冊

不登校理解 心覚えの1冊

支援団体代表 島田さん上梓

3月15日

名作誕生の立役者に焦点

横須賀美術館

名作誕生の立役者に焦点

「鈴木敏夫とジブリ展」

3月15日

再開発事業で解体

横須賀プライム

再開発事業で解体

33階建て高層複合ビルへ

3月8日

街角あちこちに電子看板

よこすかビジョン

街角あちこちに電子看板

横須賀中央、久里浜に9基

3月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月22日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

  • 3月8日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook