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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2013.01.11

横須賀青年会議所(横須賀JC)の第61代理事長となった
武藤 修儀さん
船越在住 35歳

日米交流の可能性を追求



 ○…青年経済人が集う横須賀青年会議所(横須賀JC)の新理事長に就いた。



任期は1年。時のリーダーの問題意識がその年の活動を方向付けるが、この人のテーマはゆるぎない。「民間外交による日米交流の可能性を追求していく」。ターゲットはもちろん米海軍基地。「経済・文化のあらゆる面で今以上の関係を築けるようになれば。その道筋づくりが自分の役割。成果は10年後に出ればいい」



 ○…基地のある街の色を「グレー」と表現する市民は今や少数なのではないか。「軍港めぐり」「ネイビーバーガー」など、基地の街を全面に打ち出した戦略は大当たり。大きな経済効果をもたらしている。そうした動きの先鞭をつけたのが横須賀JCだ。今から10年以上も昔、”アメリカの風薫るまちヨコスカ”のフレーズを持ち出して、行政や市民の意識の変革に挑んだ。そして今の姿がある。先輩らから教えられてきたのは「動けば変わる、ということ」。行動こそがJCの姿だと肝に銘じる。



 ○…船越で生まれ育った。商店街の一角でコンビニ店を経営するが、「忍び寄る地域経済の疲弊を肌で感じている」。高齢者が消費の主力になりつつある今、従来のやり方では大手の看板でも生き残れない。「これからは”御用聞き”のようなビジネスモデルが重宝されていく」と経営者としての横顔もちらりと垣間見せた。



 ○…気配りの精神とお調子者の精神が見事に同居。宴会の席では率先して場を盛り立てる人気者だが、立場を踏まえて「今年は我慢の1年」となりそうだ。そして、果たさなければならない使命が数々控える。市長選の公開討論会に6千人規模のランナーが集まるシーサイドマラソン。肝いり事業に据える日米の交流は、大人と子どもが参加する文化祭の形で実現化をめざす。基地との連携が容易くないことはこれまでの経験で承知している。「精一杯もがいて、笑顔があふれる街にしたい」

 

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