横須賀版 掲載号:2013年3月29日号
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ボランティアで桜見守り 回復願う花咲かじいさん

「くらかけ桜」を愛でる天沼会長(右)と佐々木幹雄さん(81)。今年の桜は例年よりも1週間近く開花が早いという(=今月25日撮影)
「くらかけ桜」を愛でる天沼会長(右)と佐々木幹雄さん(81)。今年の桜は例年よりも1週間近く開花が早いという(=今月25日撮影)

 衣笠山公園で、生育不良や老木となった桜の手入れをしているボランティアグループがある。「衣笠山桜守会」では結成から6年以上、並木の整備や枝の剪定をしたり活性液を散布したりと、桜の樹勢回復に向けて取り組んできた。天沼正光会長(82)は、こうした地道な活動を続けながらも30年後を見据え、「河津桜、山桜、ソメイヨシノと、約1カ月間お花見ができる公園にしたい」と思い描く。

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 公園内の桜を育成管理しようと、同会では衰えの見られる展望台付近のソメイヨシノを1本選定。おととし10月から1年間、自己負担で購入した活性液を毎週散布し、見守ってきた。これに衣笠小の児童も参加。花咲かじいさんに対して「花咲かチルドレン」というグループをつくり、一緒に樹勢回復に取り組んできた。かつて衣笠山は、馬の背に鞍(くら)を置いた姿に似ていることから「鞍掛山」と呼ばれていた。そこで、この木を「くらかけ桜」と命名。回復のシンボルに位置づけた。

 散布を終えて初めて迎えた花見シーズン。天沼会長によると、花芽は少し大きくなったものの、鳥やリスに食べられた痕も見られ、「2〜3年経ってみないと効果は分からない」という。公園内には1700本以上の桜の木があるが「胴枯れ、枝枯れ、てんぐ巣病で衰えが激しい」と天沼会長は嘆く。手入れにかかる費用、地主との関係性、交通の不便など課題は多いが、いつの日か、「衣笠城址から桜で埋め尽くせるような里山公園にしたい」と将来の展望を語る。
 

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