県横工斎藤君 ボウリングで国体優勝 ペア団体でもV2達成
県立横須賀工業高校のボウリング部に在籍する斎藤祐太君が、先月29日から都内で行われた国民体育大会(国体)に県の代表として出場。少年男子個人の部で大会新記録を出し優勝した。
2137点(アベレージ237点)の大会新記録を出し優勝したのは、県立工業高校のボウリング部に所属する斎藤祐太君(3年生)。大会記録が更新されたのは5年ぶり。斎藤君は今月2日に行われた団体戦でも去年に続き優勝を勝ち取った。
試合は予選の上位8人が決勝に進出。決勝の3ゲームを含めた合計9ゲームの総得点により順位が決定する。ボールのコースを左右するオイルの塗布具合はレーンごとにまったく違うという。本番前の投球練習でストライクを導き出せる道筋を探し当てられるかが「勝負の分かれ道」だ。1位での予選通過後、27ピン差あった2位との差が3ピン差まで縮まったときは「ちょっと焦った」と話すが、全試合を通して「レーンの読みがうまくいった」と冷静に分析する。
ボウリングを好む両親の影響で、初めてレーンに立ったのは3歳のとき。「一投ごとにオイルの塗布具合が変わるので、そのときどきの最善のライン取りを考えるのが面白い」と目を輝かせる。現在はプロを目指し部活動以外でも自主練を欠かさない。
躍進の裏に指導者あり
ボウリングの競技人口は多くなく、市内でボウリング部を有する高校は数校のみ。同校のボウリング部は、5年前に全日本ナショナルチームの佐々木智之選手をコーチとして召集。全日本の代表選手が高校の部活動の指導にあたるのは国内でも珍しく、近年では「専門的な指導を受けたい」と有力な選手が市外からも集まる強豪校として注目を浴びている。同部の吉川ちなつさんも同国体の団体で3位に入賞するなど健闘を見せた。現在は多忙なスケジュールにより佐々木さんは一時的にコーチを退いているが「上を目指し技術を磨き合う体制」は部に着実に根付いているという。同部は現在19人。週に3回、汐入のボウリング場に通い練習に励んでいる。
斎藤君は「来年は成年の部。必ず出場しいい成績を残したい」と意気込みを語った。
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