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横須賀・三浦 トップニュース文化

公開日:2015.01.09

横須賀製鉄所150周年記念
「造舩所レンガ」里帰り
地域と歴史、文化財を繋ぐ展示

  • 富岡製糸場出土「ヨコスカ造舩所」刻印レンガ

  • 市指定重要文化財「木造伝毘沙門天立像」

 昨年、世界遺産に登録された群馬県の富岡製糸場。その建物には、横須賀の技術が使われていた―。1月10日(土)から、横須賀の文化財の「繋がり」に焦点を当てた展示が、横須賀市自然・人文博物館特別展示室で催される。

 3年前、富岡製糸場の敷地から「ヨコスカ造舩所」の刻印があるレンガが出土された。1872年に建てられた富岡製糸場は、横須賀製鉄所(のちの造船所)のフランス人技術者・バスチャンが設計しており、「製糸場のルーツは横須賀にある」とも言われている。今回の展示ではレンガの”里帰り”に焦点をあて、プレ製鉄所創設150周年記念事業として市内で初めて公開される。ほかにも、旧横須賀製鉄所で発見された国産最古の洋風タイル、久里浜・八幡神社遺跡の舟形石棺で発掘された古墳時代の人骨や浦賀・矢ノ津坂遺跡の舟形土製品なども展示される。文化財展のテーマは「ツナグ・ツタワル・オクル」。市担当者は「横須賀に縁のある文化財の”繋がり”を再発見できる展示」と話す。

 このほか今回、市内初展示となるのは、衣笠の大善寺が所蔵する木造伝毘沙門天立像。平泉中尊寺金色堂様式の仏像と言われており、2月7日(土)には神奈川県立金沢文庫主任学芸員の瀬谷貴之氏による特別講演会「大善寺・伝毘沙門天立像と奥州・平泉とのつながり」を開催。平泉との縁を紐解く考察も行う。また、2月14日(土)は「横須賀製鉄所と富岡製糸場のつながり」をテーマに、富岡製糸場総合研究センター所長の今井幹夫氏が講演する。いずれも会場は同館講座室、午前10時半から、当日先着100人(入場無料、申込不要)。会期は3月1日(日)まで。(問)横須賀市教育委員会文化財係【電話】046・822・8484

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