「YouTuber」(ユーチューバー)という言葉をご存知だろうか? 動画共有サイトの「YouTube」(ユーチューブ)上に自主制作動画を投稿し、再生回数に応じて広告収入を得ているクリエイターを指す。ネット上で公開されている内容は多種多様。商品の紹介から大食いチャレンジ、ゲーム実況と数分間の映像作品を表現者が競い合うように編み出している。テレビなどの既存メディアとは異なるビジネスモデルが確立されているのだ。
佐野町出身の「Megwin(メグイン)」(本名=関根剣さん38)は、「元祖YouTuber」の異名を持つお笑い芸人。今から10年前、動画投稿の黎明期から自主サイト「MEGWIN TV」(https://www.youtube.com/user/megwin)=左上写真=を立ち上げ、365日休むことなく身体を張った面白作品をアップし続けている。
作品の中身は、ワル乗り、ナンセンスのオンパレード。一軒家の2階からボーリングの玉を落として座布団などで受け止める実験や、自宅の冷蔵庫で2週間放置させた熟成肉を食すなど奇天烈、破天荒さでは他の追随を許さない。こうした内容がウケて、国内のみならず海外にも熱烈なファンが。笑いのネタがいつしかビジネスとして成立するようになった。「YouTube」の課金システムは、1回の再生につき得られる金額が約0・1円。「MEGWIN TV」は、1本平均7万回の視聴があり、これ以外にもグッズの販売などで収益を得ている。
「MEGWIN TV」は4年前に法人化しており、当人によれば「社員2人とアルバイト数名に給料を支払えるレベル」とのこと。その法人化をめぐっては奇跡のエピソードがある。取締役に健康機器大手「タニタ」の社長の名前。動画作品のダイエット企画で体重計が必要となり、同社に企画書を送りつけたところ、社長本人がサイトのユニークさを評価し、数百万円単位の出資を申し出てくれた。
動画投稿は立ち上げ時の宣言通り、「これからも毎日」だそうだ。それとは別の事業として、数をこなしてきたことで身につけた編集スキルを活かし、店舗紹介などの簡易版動画広告を手掛けるビジネスをスタートさせるという。現在は東京を拠点としているが、「横須賀市がICT企業の集積を図っているのは知っている。チャンスがあれば」と意欲を見せた。
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