横須賀・三浦 文化
公開日:2026.04.24
三浦三十三観音 待望の本開帳始まる 数千人が参拝見込み
三浦半島の三十三観音霊場に秘蔵されている観音像の本開帳が始まっている。これに先立ち、三樹院(三浦市南下浦町上宮田)で4月17日に法要が営まれた。
この霊場は横須賀・三浦・逗子・葉山の3市1町にある34カ寺(番外を含む)で構成されており、秘仏の観音像が午年に一般公開されている。
三十三観音巡礼は、観音菩薩が33の姿に変化して人々を救うという信仰に基づき日本各地に広まったもの。すべてを巡ると、ご利益を得られるとされる。三浦半島では江戸時代、長慶寺(横須賀市長井)の住職・鈴木徳左衛門を発起人として始まったという。
その目的は、本堂の修繕費や管理維持費の確保。当時は小規模な寺院が多く、地域住民が「観音堂」として管理しているケースも少なくなかったからだ。
一般的に本開帳は午年に行われるが、12年に1度では間隔が長すぎるため、かつては中間地点にあたる鼠年を「中開帳」として6年ごとに実施していた。しかし、農業が盛んな地域ゆえ、「”馬”ときたら”牛”」との発想から、いつしか鼠年から丑年に変更。現在も、その慣習が続いている。
全行程は90Km
三浦半島の海岸線をなぞるように点在する霊場を巡ると、その距離は約90Km。三十三観音巡礼は全国的にファンも多く、一カ月の開帳期間に毎回数千人が参拝に訪れる。
4月20日に清雲寺(横須賀市大矢部)を訪れた相模原市の岸将雪さん(46)と逗子市の斉藤慎吾さん(47)は、「三浦半島にはウォーキングでよく来るが、観音様を巡る目的で歩くのも楽しい」と笑顔を見せた。
主催する三浦三十三観音札所会会長で、三樹院住職の今井正純さん=人物風土記で紹介=は、「気候もよく、風光明媚な三浦半島を堪能する機会にもなれば」と話す。
本開帳は5月18日(月)まで。御朱印帳は各札所で購入できる。詳細は「三浦三十三観音」で検索。
「観音崎」地名由来の像 特別札所として限定公開
三浦三十三観音の本開帳の特別札所として、神奈川県立観音崎公園内(横須賀市鴨居)の海蝕洞穴内に祀られている「十一面観音像」の特別展示が同公園ボランティアステーション研修室で開かれている。4月25日(土)まで。
「観音崎」の地名の由来でありながら、歴史の荒波の中で一度は姿を消した観音像。奈良時代の僧、行基が全国行脚の途中にこの地を訪れ、船の安全のため十一面観音(船守観音)を同公園内の海蝕洞穴に納めたと伝えられている。このあたりに観音堂が創建され、江戸時代末期まで航海・漁業の安全を祈願する場として漁師らに親しまれてきた。ところが1880年に陸軍砲台が築造されたことで鴨居の亀崎(現在の3丁目付近)に移され、1986年に起きた火事で堂とともに焼失した。
復元の機運が高まったのは、昨年亡くなった元県議会議員の牧島功氏を中心とした有志グループの運動によるもの。寄付を募り2019年に現在の像が完成した。普段は洞穴奥にあるため直接観ることができないが、観音崎自然博物館が実施している企画展「観音崎の歴史を伝える観音像」としてお披露目されている。
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