日本野菜ソムリエ協会 「横須賀野菜」をPR 地域ブランド化に協力
横須賀市は今月4日、日本野菜ソムリエ協会(東京都渋谷区)と「自治体パートナー協定」を締結した。同協会の「野菜ソムリエ」資格取得者が横須賀産野菜の魅力を市外に発信するほか、地域ブランドのPR強化に連携していく。
温暖な気候と土壌に恵まれた三浦半島は、キャベツやダイコンの一大産地。近年では少量多品種の作付けにも力を入れるなど、「横須賀野菜」は市内外の飲食店からも人気だという。
横須賀市はこのほど、産地としてのPRを強化するため、「日本野菜ソムリエ協会」とパートナー協定を結んだ。同協会の「野菜ソムリエ」は、農産物の種類・栄養や素材にあった食べ方などを学ぶ民間資格。現在、約5万3千人が資格を取得しており、野菜の専門家として、産地との交流や食を通じたプロデュースまで多岐に活動する。同協会は、青果特産物のプロモーションやブランディングに特化した「自治体パートナー協定」も展開。同協定の締結は、横須賀市で16件目、首都圏では初めてだという。
発信力に期待
市が求めているのは野菜ソムリエの発信力。「多種多様な農産物の産地であることやその特性を野菜のエキスパートとして、SNSなどを通じてPRしてほしい」と市農林水産課担当者。ソムリエが紹介する付加価値やネットワーク展開にも期待する。また、催事での横須賀野菜の解説・販売に参加するほか、市側も同協会の特産品イベントに出展。多角的な連携を目指している。
さらに、市民に対しては、野菜について学ぶ機会を提供するため、市内で「ジュニア野菜ソムリエ」の資格取得講座を開催。受講料の一部助成や「横須賀野菜」の研修会などの展開も視野に入れる。
市内で農業活性化に取り組む若手グループ「若耕人’S」の鈴木優也さんは、「横須賀の野菜に注目する人が増えるのは嬉しい。生産者として励みになる」と話している。
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