市民劇団「横須賀市民ミュージカルを作る会」(通称=SUKAミュー)が今夏、3年ぶりの新作公演を行う。小学2年生から70代の市民約40人が舞台に立つ。メンバーの確保や活動資金などの問題が立ちはだかり、休止状態となっていたが、「ミュージカルの面白さと感動を届けたい」と今年2月に再結成。本番を1カ月後に控え、練習は熱を帯びている。
SUKAミューは、横須賀の歴史や事象をテーマに市民が演じることをコンセプトに掲げて2001年に結成。メンバーは入れ替わりながらも、舞台芸術を地域に広げる活動を続けてきた。
今回演じるのは、現代娘の「ナミ」と猿島の白猿「チャル」が時空を超えた旅をする「ナミとチャル」シリーズの描き下ろし作品「文明開化は横須賀から始まった!」。横須賀の運命を決定づけた横須賀製鉄所開設のヒストリーを軽妙なやりとりでわかりやすく伝える。創設に尽力した小栗上野介やフランス人技師のヴェルニーが登場するほか、横須賀で初めて導入されたとされる西洋式曜日や給与制度などにも触れており、地域理解の要素をふんだんに盛り込んだ内容となっている。作と演出を神奈川県演劇連盟で理事長を務める横田和弘氏が手掛けている。
「SUKAミューは、オリジナルな作品を異世代のメンバーが演じる市民発の文化活動。舞台を通じて横須賀の魅力を届けたい」と同会の古園一美さんは話している。
公演は8月20日(土)が午後1時と5時半、21日(日)が午後1時開演。会場は横須賀市はまゆう会館ホール(衣笠栄町1の47)。鑑賞券は前売り大人1700円、中高生1000円、小学生800円。
問合せは横須賀市民ミュージカルを作る会【メール】sukamyu2016.info@gmail.com
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