佐原の御霊神社に眠っていた2枚組の巨大幟旗が3月26日(日)に行われる祈年祭に合わせて、約50年ぶりに日の目を浴びる。幟旗には明治15年に製作されたことが記されており、幅1・2m、長さは12・5m。白髭神社(野比)にあるものなどと並び、市内でも有数の大きさと歴史を誇る。白地の布には「奉献御福前」の文字が染め抜かれており、その下には同神社の祭神、鎌倉権五郎景政と思われる人物などが描かれている。
明治期から祭事の際には必ずあげられていたこの幟旗。しかしその大きさゆえ、掲出には多くの人手が必要で、1960年ごろから徐々に機会を減らしていったという。
約半世紀が経った昨年、神社内の本宮を整理していた地元住民が幟旗を発見。保存状態も良好で、町内会の若手を中心に復活させようと機運が高まった。町内に寄付を呼びかけた所、4分の1にあたる約250世帯から計170万円が集まり、鳥居前の階段下にポールを設置。付近にあった電柱や電線を移動させるなど、大規模な工事なども行った。
石川宏町内会長は「若い人には大きさや歴史を、昔から住んでいる人には懐かしさを感じてもらえれば」と話している。
当日は祈年祭が午前10時から始まり、終了後の11時頃から披露式が行われる。
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