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横須賀版 公開:2017年4月7日 エリアトップへ

三浦半島のため池を調査して、冊子にまとめた 高橋 弘二さん 桜が丘在住 78歳

公開:2017年4月7日

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水と歩んできた

 ○…水とともに歩んできた人生だ。地域の環境保全・環境教育に取り組み始めて30年。企業人としても40年間、水処理の畑で生きてきた。横須賀「水と環境」研究会では代表を務め、活動の中心的役割を担う。先ごろは「横須賀のため池」と題した冊子を作成。大正時代には三浦半島に100カ所以上あったとされるため池に光を当てた。「静かな谷戸の奥で灌がい用水を溜めこんでいたため池・堰が、今ではわずか10カ所程度に減少している」。横須賀の原風景が姿を消しつつあることに寂しさを感じつつ、「貴重な地域資源を市民に知らしめたい」。語り口は柔らかだが、強い信念をのぞかせた。

 ○…学術書ではなく、気軽に楽しめる散策ガイドの形を取った。地域ごと3〜6カ所のため池をめぐる散策コースを6本仕立て、ガイド役も自身が買って出る。ツアーを企画して募集を掛けたらあっという間に20人の参加者が集まった。「知らない自然の中を歩きたい」というニーズを掴み、環境啓発の一つの手法として活用を進めていく考えだ。

 ○…水との縁は大学時代に遡る。新潟県の五十嵐川であった大洪水。逃げ遅れて家の中に閉じ込められたまま流されたが、屋根の上によじ登り、橋の欄干にしがみついて一命を取り留めた。以来、人生観が変わった。「あの時死んだ命。残りの人生は付録」。数度にわたる海外勤務など、困難に直面したときも前向きな気持ちで挑戦できた。

 ○…「シンクグローバリー アクトローカリー」が大切にしている人生訓。地球規模の視点を持ちながら、足元で行動していくという意味だ。現在は子ども向けの環境学習にも力を注いでおり、児童を引き連れて平作川の源流をたどる出前授業を行っている。上流と下流の水質の違い、場所によって異なる水生生物など伝えたいことは山ほどある。先の言葉の実践者として、まだまだ活動を加速させていく。

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