横須賀版 掲載号:2017年5月12日号 エリアトップへ

横須賀中央に増床移転した特別養護老人ホーム「恵徳苑」の施設長を務める 五十嵐 直子さん 池上在住 49歳

掲載号:2017年5月12日号

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福祉の魅力 伝わる場所に

 ○…閑静な山間部や景色の良い海辺など自然豊かな場所に立つことが多い高齢者施設。入居者に落ち着きをもたらす反面、「社会との関わりが少し薄くなってしまう」。今回の移転先は市内の中心地、横須賀中央。一般にも利用できるスペースを設けるなど「入居者と地域がつながるホーム」を運営していく。

 ○…高校卒業後は機械の図面を描く企業に就職。2年後に「ハローワークの求人を見て」恵徳苑と介護職に出会った。認知症の人に囲まれたことも、高齢者を風呂に入れたことも全てが初めてだったが感じたのは「楽しさ」だった。目が合うだけで微笑んでくれる人もいれば、最初は相性が合わない人もいる。言葉はもちろん、表情に身振り。あらゆる方法で心を通わせていく過程に魅力を感じた。

 ○…キャリアを重ねて10年程経った頃、ケアマネの資格を取得。対利用者が主だった仕事に、訪問看護ステーションや用具メーカー、町の民生委員などの関わりが加わった。他業種連携で人を支える「福祉」にやりがいを感じていたが、その頃介護保険制度が導入され、現場は混乱。利用者の不安を取り除きながら、他事業所に送付する書類の山に追われた。多忙な業務で退社は毎日11時過ぎ。3歳の子どもは職場で面倒を見た。「当時は私しかいなかった」。強い責任感で利用者と施設を支えた。

 ○…仕事の魅力を子どもたちへ伝えることに強い思いを持っている。介護業界を進路に考えていた生徒に反対した教師がいたと聞く。激務や薄給を批判する報道も多い。そんな負のイメージをもたれることに納得がいかない。「現場を見たらそうは思わないはず」。イキイキ働く職員を知る分、言葉に力がこもる。通学路に面している施設を「子どもの居場所の機能も持たせたい」と従来にはない発想を口にする。そこには子どもを慮り、介護職の魅力も肌で感じてほしい純粋な「社会福祉」の心がある。

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