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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2018.08.24

インターハイ陸上女子4×400mリレーの3走、県高校新記録で優勝した
金子 ひとみさん
吉井在住 相洋高校2年

「烈士壮心」で駆け抜ける

 ○…2走からギリギリ1位で渡されたバトン。リードを作ってアンカーに渡した。「しっかりつなぐ役割を果たせてほっとした」。インターハイの陸上女子4×400mリレーで全国制覇。「メンバーだけでなく、みんなが『日本一』を目指してきたから嬉しい」

 ○…姉が陸上の試合で走る姿を見て「格好いい」と感激したのが小学6年の頃。浦賀中では迷わず陸上部に入った。伸び悩んだ時期もあったが、3年生で全国大会(全中)に200mで出場。会場の雰囲気に呑まれ、満足のいく結果を残せなかった。その心残りと顧問の勧めもあり、県内屈指の陸上名門校・相洋高校の門を叩いた。「練習からハイレベル。最初は圧倒された」。挨拶や礼儀なども徹底している環境に、少しずつ「アスリート」としての自覚が芽生えた。

 ○…最高峰の戦いを経て、9月には新人戦が控えている。1・2年生主体の新たな編成に移行するが、全国を制して他校に目標とされる立場。チームにはリレーアンカーで個人400mの覇者も在籍しており、「(彼女は)選手として尊敬できる存在。良いチームになるよう2人で練習を引っ張りたい」と意気込む。左手首に幾重にも重なるミサンガは、陸上部メンバーとのお守り。「着けるのは来年のインターハイまで」と笑顔を見せた。

 ○…朝5時台の電車で、小田原まで通学する。「帰り着くまでが長くて辛い日も」とこぼすも、練習環境を求めて選んだ道。応援はもちろん、早朝に駅まで送ってくれる家族に感謝する。通学カバンには陸上部のお守りも。刺繍されているのは同部に代々続く「烈士壮心」という言葉。「戦う者は強い心を持ち続ける」と解釈したもの。見据えるのは1年後、リレーの2連覇。士気と想いを背に、軽やかに疾走する。

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