「還暦越え新人シンガーソングライター」として精力的に活動する 阿尾 茂毅さん 鴨居在住 62歳
夢に挑戦「年齢は関係ない」
○…「還暦越えアーティスト、本気の挑戦」―。ジャンルはシティロック。昨年夏、初のアルバム「Starting Line」をリリースし、62歳でメジャーデビューを果たした。
○…中高時代はフォークソングの全盛期。中学2年の時、吉田拓郎の「人間なんて」を聴いて衝撃を受け、ギターを始めた。これと同時に熱中したのは音源づくり。カセットやオープンリールの機材を使って録音し、オリジナルのテープを作り友人に配った。「ヒットチャートや自分の声、曲を吹き込んだり。60分の”番組”を作るのが楽しくて」。ライブハウスにも通い詰め、音楽にどっぷり浸った。
○…「歌手にはなれなくても、少しでも関わりたい」。就職したのは、レコーディングスタジオ。山下達郎のアルバムクレジットに小さく記載されていた会社だった。初めての仕事はCM。録音と編集の作業は、10代の頃に没頭したカセット製作を思い出させるもの。映像音楽を手掛けるようになり、41歳でフリーに転身、映画の録音スタッフとしてカンヌのレッドカーペットも経験した。仕事の傍ら、バンドのサポートやDJなど音楽活動を続けるなかで「歌いたい」という熱い思いが再燃した。旧知のスタッフに支えられながら、59歳から”新人”のプロジェクトがスタート。3年かけて、メジャーデビューという夢を叶えた。レーベル名は『60 or Five to Seven』。夢への挑戦に年齢は関係ない―そんな思いを込めた。
○…「海の近くで暮らしたい」と一昨年、藤沢から転居。自然や食など、横須賀ライフを満喫している。「海の中のビーチクリーンもやってみたい。音楽でのまち活性にも関われたら」。先日は、市外で路上ライブを初体験。挑戦を楽しみに変えながら走り続ける。
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