新型コロナウイルス感染症の予防で外出自粛が広がる中、市内の絵本専門店では、選書と配送のサービスを始めた。来店客の減少も理由にあるが、「家に居る時間が長くなる中で、絵本に触れて楽しむ時間を増やしてほしい」という思いもある。
市内の図書館は、予約貸出は行っているものの休館が続いている。外出自粛を受けて、休業している書店も少なくない。こうした状況の中、津久井浜駅近くの絵本専門店「うみべのえほんやツバメ号」が始めたのは、「選書」のサービス。子どもの年齢や性別、好きなものや興味を持っていること、今持っている本などを聞き取りながら、予算に合わせて提案する。新刊や書店が売りたい絵本ではなく、一人一人に合ったものを相談しながら選ぶのが「選書」の方法だという。
オンラインの本通販サイトを利用する人も増えているが、購入する側も好みに偏ったり、同じシリーズばかり買ってしまう、どのように選んで良いのか分からない―ということもある。
同店では、主にメールや電話で聞き取りを行いながら提案。反響も上々で、店主の伊東ひろみさんは「子どもが手にした時の喜ぶ様子を想像するのも楽しい」と話す。
もともと季節や行事のトピック、三浦半島地域を扱った本、地元の作家作品など多分野の絵本を扱う専門店。「好みに近い」だけでなく、興味を持ちそうなジャンルを薦めることもあるという。「在宅の時間が長くなる中で、”本を選ぶこと”から親子のコミュニケーションが広がれば。大人も絵本の世界を再発見してほしい」と伊東さん。基本は店舗からの発送になるが、市内の住所によっては直接配送も行っているという。
詳細は同店【電話】046・884・8661
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