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横須賀・三浦 トップニュース経済

公開日:2020.11.06

さいか屋横須賀店
「撤退」から「存続」へ
新店舗名、立地などは未定

  • 創業からの「感謝」を掲げてセールを行っている同店

 創業148年の老舗百貨店「さいか屋横須賀店」は先月30日、2021年2月の閉店後に市内で改めて営業を行うことを発表した。市民からの閉店を惜しむ声が後押しとなり、創業の地・横須賀で存続することになる。

 同店は今年5月8日、来年2月をもって閉店する旨を発表。現在の建物や跡地の活用方法は未定とし、閉店後も学生服や贈答品など商材を限定して取り扱うサテライト型の小型店舗での営業継続も視野に入れて検討しているとしていた。今回の発表では「さいか屋」の名称を残すか、現在の建物を再活用するかといった詳細までは明かされなかったが、2月の閉店以降も横須賀の地で何かしらの形で営業を行うことが明らかになった。

惜しむ声で決断

 閉店発表以後、同店には長年の顧客らから「撤退」を惜しむ声が多く寄せられた。さらに商材を扱う事業関係者らの協力によって採算性の改善が見込まれたこともあり、今回の新しい形での営業を決断した。

 横須賀商工会議所の平松廣司会頭は「閉店を残念に思い、ぜひ続けてほしいとお願いをしてきたので、閉店が取りやめになって本当に良かった。横須賀のため、横須賀経済のため、横須賀市民のため、営業継続は大変喜ばしい」とコメント。同店と催しを通じて長年連携してきた大滝商店街の品川哲朗さんは「継続は地元にとって歓迎。地方百貨店として生き残りをかけ、感性を生かして地域貢献を果たしてほしい」と期待を寄せた。

 新規店舗等の詳細は今後公表される予定。現在の営業形態では来年2月21日の最終日まで、永年の「感謝」をテーマにセールを続けていく。

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