横須賀市は、今年度の「新成人のつどい」(成人式)の開催延期を発表した。新型コロナウイルス感染対策として、2日間で計4回に分散して行う予定だったが、「昨今の緊迫した状況を踏まえ、市民の生命と健康を第一に考えて決定に至った」と説明。振り替え日は未定となっている。 【今月5日起稿】
例年であれば、「横須賀アリーナ」(不入斗町)で一斉に開かれる成人式。昨年は3260人(対象者は4610人)が参加し、今年も4521人が20歳を迎え、同程度の人数が集まることが想定されていた。
コロナ禍を受け市は昨夏、開催日を1月10、11日の2日間に設定し、中学校区などを基準として計4回に分けて行うことを検討していた。ただ、感染拡大に歯止めがかからない”第3波”の現状に昨年末、当面延期する方針を固めた。
市内で貸衣装店を営む事業者の1人は「正式に日程が決まった段階で、再度晴れ着を着れるようにはしているが、前撮りしていない新成人の親が慌ててキャンセルの電話をするケースも多い」と対応に追われている。
市担当者は「感染状況を慎重に見極めながら、何らかの形で実施できるように検討を進めたい」とコメントしている。
県内では、動画配信など例年とは違った形で開くケースや三浦市のように入場時の検温や座席間隔の確保といった対策をして行う自治体もある。
新成人の減少続く
横須賀の新成人の数は、1993年度の8893人をピークに減少が続いている。市の人口推計では、今後もなだらかな減少傾向が続く見通しだ。昨年10月1日時点での住民基本台帳搭載人口を見ると、3年後の2023年度には4000人を割り込み、2030年に新成人になる予定である現在10歳の人口は3000人前半となる。
また、2022年度以降は民法改正により成人年齢が18歳に引き下げられるが、対象者はこれまで通り20歳とし、式典を「二十歳のつどい」として開催する予定。
20年前の横須賀
「ミレニアムベビー」「新世紀ベビー」と言われ、誕生した新成人たち。そんな20年前の横須賀を振り返ると、2000年7月に「うみかぜ公園」(平成町)の隣に、ロックバンド「X JAPAN」の元ギタリスト・故hideさんの愛用ギターや衣装などを展示したミュージアムがオープン。約40万人が訪れ、5年後に閉館した。
また、2001年1月には、市民の健康づくりや生涯学習を支援する施設「ウェルシティ市民プラザ」が開館した。
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|