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【Web限定記事】 変わり始めた横須賀学院野球部 コロナ禍で魅せたパワーを伝統へ

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掲載号:2021年9月10日号

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『スカガク魂』は横田さん(右)から後輩の保坂さんへ
『スカガク魂』は横田さん(右)から後輩の保坂さんへ

 「負けたら次の試合はない」―。全国の高校野球の中で、激戦区の一つが神奈川県だ。その中でこれまでの戦績から決して強豪校とは言えなかった横須賀学院だが、2021年の春季県大会から目を見張る活躍ぶりが話題となった。

 同年4月に開かれた予選大会では4回戦、ベスト16にまで駒を進めた。向上高校(伊勢原市)に2対6で惨敗したその試合で光ったのが、主将を務めた横田丈さん(3年)。5打数4安打とバッティングが冴えわたり、メンバーへ積極的に声掛けを行うなど、試合運びやモチベーションにおいてもチームをけん引した。

山椒は小粒でもぴりりと辛い

 横田さんは164センチと野球選手としては小柄な方で、俊足が持ち味の背番号19番。1年生の夏からベンチ入りし、昨夏には2年生唯一のレギュラーになるほどの実力。今春の試合でもその足を活かし、先頭打者として活躍した。特に注目が集まったのが5回表の攻撃。三塁打を放ち、次の打者が”ゴロ”を出して相手捕手が一塁へ送球したのを見極めた瞬間に迷いなく全力で出塁。本塁へ無事戻り、3点のビハインドを縮めてチームに勢いを呼び込み、一矢報いた。「勝てた試合を含め、全ての試合がしんどかった。最後の”春”にこうして結果を残せたのはメンバーや指導者、家族たちのおかげで、嬉しい」と振り返る。

 昨年に引き続き今年もコロナ禍での練習を余儀なくされ、例年ならば集中的に練習を積む冬休みは集まることが出来なかった。放課後の限られた練習時間では自ら積極的に声を出して部のムードを引き締め、練習に集中させることが出来たという。

思いは後輩たちへ

 春の試合結果から、夏の県予選大会では同校史上24年ぶりとなる第3シードとして出場。しかし初戦で厚木北高校に3対6で敗退。「緊張やプレッシャーから”かたさ”が多少あり、自分たちの力をもっと出せていれば…という気持ちもある。でもこれが今の自分たちの実力であり、力を出し切ったと思う」と思い返す。夏の試合で横田さんら3年生は現役部員を引退。その思いは現主将として、後輩の保坂大悟さん(2年)に引き継がれた。保坂さんは夏大会2回戦9回裏で三振、最後のバッターとして試合を終えた。「自分の次のバッターとして控えていた丈さんに打席を繋ぐことが出来ず、悔しい思いをした。自分が終わらせた試合を次は自分でもう1歩前進させたい」と自ら主将候補に名乗りを上げた。保坂さんはこれまでの2年間、声を掛け合い、練習用具の準備や片付けを率先してきた横田さんの後ろ姿をしっかり見ていた。後輩へ多くは語ってはいないが、その思いは受け継がれたようだ。横田さんは「野球以外にも成長を感じられた楽しい部活生活だった。保坂たちにはベスト8に行ってもらい、『神奈川と言えば横須賀学院』と呼ばれ応援されるチームにしてほしい」とエールを送った。
 

今春・夏の試合に臨んだ横須賀学院野球部メンバー
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春季県大会2回戦の一コマ
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