感謝込め、渾身の歩き誓う
○...6月に行われたインターハイ南関東地区予選の女子5000m競歩で4位入賞を果たし、競技歴およそ半年にもかかわらず、全国大会への切符をつかみ取った。実戦経験の差を物ともせず、並み居るライバルたちと肩を並べても「常に1つ1つのレースが挑戦者」と慢心することはない。「まずは決勝進出」。満足の行くレースができるよう、ベストを尽くす。
○...小学3年から横須賀陸上リトルスクールに所属。久里浜中でも陸上部で汗を流し、県内屈指の強豪校で知られる白鵬女子高へ進学した。「じつはずっと競歩をやりたくて」。念願の入部からほどなくして監督らへ直談判。指導者など練習環境の調整がつき、ようやく承諾を得たのは昨年11月下旬のことだった。「やるからには全国に出る」と、そこから本格的に基礎やルールを叩き込み、練習に打ち込んだ。
○...「インターハイに出て活躍したい」と、夢を書いた小学校の卒業文集。もともと走ることは好きだったが「中学では県大会出場がやっと」。だからこそ、高校生活最初にして最後のインターハイ出場には格別の思いを抱く。やりたいことができる喜びを噛み締めながら、「目標は上位入賞。支えてくれた人たちへ結果で恩返しする。喜んでもらえる成績を残したい」と闘志を燃やす。
○...競歩は歩型違反があればゴール手前でも失格になる厳格なルールや駆け引きによって順位が入れ替わる稀有な競技。「南関東では速い選手にどう食らいつき、失格にならぬようにとばかり考えていて、レース直後はホッとした気持ちと4位の悔しさがあった」と話す。「やればやっただけ自分の力になり、良くも悪くもタイムに現れるのが陸上」。笑顔でゴールテープを切れるよう最後まで全力で戦い抜く。
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