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横須賀・三浦 教育

公開日:2023.06.30

不登校を考えるフォーラム
「人とのつながり」が打開に
当事者らが経験語る

  • シンポジウムに参加した登壇者たち

 不登校の悩みを持つ小・中学生や保護者を支援する「不登校をともに考える会〜ハートフルフォーラム〜」が6月24日、本町の総合福祉会館で開かれた。横須賀市教育委員会の主催。

 当日は不登校や登校しぶりのある児童生徒やその保護者を支える支援機関の活動紹介、不登校の当事者などによるシンポジウムのほか、登壇者と参加者が意見を交わす座談会も実施された。

 文部科学省が公表した「問題行動・不登校調査」によると2021年度に30日以上欠席をした不登校の児童は全国で約8万人、中学校生徒は約16万人で合計は過去最多の約24・5万人。増加率も過去最大で、小学生は77人に1人、中学生は20人に1人の割合で恒常的に学校に通えない状態となっている。横須賀市の場合も同年度で376人の児童と561人の中学生が同じ状況にあることが昨年公表されており、対策の構築は喫緊の課題となっている。

保護者も孤独「一人じゃない」

 不登校は当事者本人だけではなく、共に暮らす保護者にも大きく関係する問題だという。不登校の子を持つ登壇者の一人は「誰にも悩みを話せず孤独だった」と当初を振り返るも、「相談機関やSNSで同じ境遇の人が自分以外にいることを知り、勇気をもらえた」と抱え込まずに誰かに相談する重要性を訴えた。子どもとのコミュニケーションについても「親も、親としての年齢は子どもと同じ。『一緒に成長していこう』という姿勢が大事だと思った」と自身の経験を共有した。

新たな居場所で自分らしく

 中学校3年間で不登校を経験し、現在は大学で情報学を学ぶ串間柊太さん(19)は市教委が設置した相談教室が登校への足掛かりだったと語った。「友達にほめてもらったり、失敗しても大人が対策を一緒に考えてくれたりして、徐々に人と話せるようになった」と居場所を持ち続けることが救いになることを説いた。

 学校に通えず悩む子どもたちに対しては「学校じゃなくても、自分に合った環境で人との関わりを持ち続けてほしい」とメッセージを送った。

学校以外にも多様な選択肢

 会の冒頭では市が支援するNPO団体が運営するフリースクールの活動も紹介された。学習支援やカウンセリングなど、不登校に悩む人に多様な選択肢が提示された。

 現在市では小中学生とその保護者を対象に電話相談、来所相談、メール相談の3つの窓口を設けている。また、不登校の状況にある児童生徒の社会的自立を支援する「相談教室」も市内5カ所に設置。状況に応じた支援を行うことで社会への参加意欲を高めていくことを目標に据えている。

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