横須賀・三浦 社会
公開日:2023.08.18
千代ヶ崎砲台跡
君ならどう伝える
中高生がPR動画制作
明治期に築かれた東京湾要塞のひとつで、国史跡の千代ヶ崎砲台跡(西浦賀6丁目)のPR映像づくりに挑戦する中高生向けのワークショップが8月5日・6日に現地で開かれた。歴史と映像編集を学びたい6人の生徒が参加した。
同砲台跡は首都防衛を目的に1892年から95年にかけて陸軍が建造したもの。28cm榴弾砲と呼ばれる大口径の大砲の砲台や小口径の加農砲などが装備され、その砲座や地下施設が現在も良好な状態で遺されている。
今回のワークショップは、同施設を含む東京湾要塞跡を若い世代に向けて発信したい横須賀市が企画。特徴的であるレンガ造りの構造物などを10代の感性で伝えてもらう。当日はガイドの案内で現地見学した後、塁道や弾薬庫、東京湾を見下ろす絶景などを撮影。編集会議で話し合った結果「15秒程度のショート動画で関心を引き寄せて、3分程度の本編で魅力を伝える」方針でまとまり、作業を進めていった。作品に登場するモデルも参加者が務めた。
三浦学苑高校2年生の服部晴和さんは、「砲台跡は歴史を感じる異空間。どこを撮っても絵になる。映像作品を通じて多くの人に認知してもらいたい」と話した。
完成した作品は市の観光情報サイトなどで8月末に公開される。
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