横須賀・三浦 経済
公開日:2024.01.05
横須賀のファッションをリード
1月末閉店の「ピンク洋装店」
大滝町の三笠ビル商店街にある婦人服専門店「ピンク洋装店」が1月26日(金)で閉店する。2階のダンスドレスを扱う「ドレスピンク」は同ビルの別の場所に移って営業を継続するが、1950年の創業から横須賀の女性ファッションをリードしてきた老舗店が看板を下ろす。
現店主の橋本祐三子さんの親族が若松町の一角に最初の店を構え、米軍属の女性や流行に敏感な人たちにオーダーメードの洋服を販売したのが始まり。祐三子さんの母である高地君江さんがデザイナーとしての才能を発揮し、瞬く間に売り上げを伸ばしていった。
店名の「ピンク洋装店」は君江さん命名だ。「戦中の暗い思い出を払拭したいとの思いと健康や若さを象徴するナデシコの花が英語で『ピンク』と表現されることから選んだと聞かされている」と祐三子さん。経営はその後も順調で53年に現在の場所に移転。仕立てだけでなく、生地の販売も行うようになり、横須賀で初のファッションショーを開くなど絶大な人気を誇った。
この頃から会社員だった父の故・光雄さんも店の経営に参画。真面目で堅実な働きぶりの一方、銀座の人気店などを視察して最先端のディスプレーを取り入れるなど、創造性に富んだアイデアで店舗運営を盛り立てた。最盛期には縫製を行う縫子を40〜50人抱えるほどの規模に成長した。
三笠ビルの建設をリードしたのも光雄さんだ。終戦から十余年、当時は木造店舗が主流であり、商店街で火災が起きると一大事に発展した。不燃化は国家的な課題となり、これを実現した全天候型のアーケードを59年に完成させた。最先端のデザインであり、建設大臣賞と通産大臣賞を受賞したことで大きな反響を呼び、全国から視察に訪れる人が絶えなかったという。65年が経過し、老朽化は否めないが、店舗は三笠ビルの歴史とともに歩んできた。
閉店セールの張り紙を掲出すると、「多くの常連客から惜しむ声をいただいた」と祐三子さん。今後は一定のニーズのあるドレスに特化した店舗で再出発する。
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