神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀・三浦版 公開:2024年11月29日 エリアトップへ

ライドシェア 市主体で本格導入へ 採算不透明で枠組み継続

経済

公開:2024年11月29日

  • X
  • LINE
  • hatena
市主体で本格導入へ

 夜間のタクシー不足を解消するため、一般ドライバーが有償で乗客を運ぶ「神奈川版ライドシェア(かなライド@みうら)」が12月17日から本格導入されることが決まった。市はこれまで実施主体を民間業者に移行させたい意向を示していたが、採算性などで折り合いがつかず、引き続き市が実施主体となる。11月22日、県庁で県と市、事業者らによる検討会議が開かれ、方針が了承された。

 この日示された概要によると、本格実施後は現在2社が担う協力事業者は京急三崎タクシー1社になる。ドライバーは三浦市在住在勤の10台程度を見込み、報酬は現行の5割の歩合に加え、新たにシフト手当として1シフト400円を支払う。タクシー会社には運行管理費として日当たり5千円を支給する。

 午後7時から翌日午前1時までの運行時間やアプリで事前決済する仕組みは踏襲する。

 年間550万円とする収入の想定は従前と変わらず、新たに支出を設けることで収支は年間約120万円の不足を見込む。不足分については三浦市が負担する。

「ニーズ応える」

 実証実験は4月17日に始まり、期間は12月16日まで。県によると1日平均5回の利用目標に対し、11月10日までに3・7回の利用実績があった。こうした経過を踏まえ、県などはライドシェアは「タクシー不足問題に対して有効な手段」として実験終了後、切れ目のない本格導入への移行を目指していた。

 ただ、採算性を踏まえた実施主体や、現状委託となっているドライバーとの契約形態が課題に。三浦市と県は10月23日にタクシー事業者が実施したいとなった場合の規制緩和を求める要望書を国に提出したが、国はこれを認めないと回答。現行の仕組みで移行し、タクシー会社がドライバーを雇用すると採算が合わないため、市が引き続き実施主体を受け入れた。

 夜間の移動手段が確保されることで利便性が向上し、地元経済への好影響が期待される一方、市の財政負担が伴う形となった。市の矢尾板昌克政策部長は「現状で実施主体の移行は困難。ライドシェアは一定程度のニーズがあり、市として応える必要があると判断した」と説明した。

横須賀・三浦版のトップニュース最新6

貝類800種 博物館に寄贈

玉置さんコレクション

貝類800種 博物館に寄贈

1950年代に久里浜で採取

5月9日

郷土史伝える活動が評価

朗読団体 ひばりの会

郷土史伝える活動が評価

文部科学大臣賞を受賞

5月9日

三浦義明坐像 京都に搬出

満昌寺

三浦義明坐像 京都に搬出

180年ぶりの改修へ

5月2日

「痩せすぎ注意」動画で啓発

横須賀市

「痩せすぎ注意」動画で啓発

県福大生と共同制作

5月2日

障害者雇用特化の農園

日建リース工業

障害者雇用特化の農園

浦賀に進出、9月開園めざす

4月25日

走水の情景加えた新校歌

馬堀小

走水の情景加えた新校歌

堀口大學の長女が作詞

4月25日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

横須賀・三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • OGURIをあるく

    OGURIをあるく

    〜小栗上野介をめぐる旅〜第45回 横浜編【6】文・写真 藤野浩章

    5月2日

横須賀・三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年5月9日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook