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横須賀・三浦 商工会議所青年部 2025年度新会長の横顔

社会

公開:2025年5月9日

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横須賀・三浦 商工会議所青年部 2025年度新会長の横顔

横須賀YEG経営学び地域を興す (有)谷商会(珊瑚薬局グループ)

 商工会議所青年部の活動を「次代の地域経済を担う青年経済人の研鑽の場」に位置付ける。「経営者として必要な資質や能力を同世代の仲間たちと信頼関係を築きながら身に着けていくことがすべて」だという。部員数は60人超と三浦半島の青年団体で最大規模。ICTの分野などで独立志向旺盛な起業家が新メンバーに多数加わっており、新陳代謝が活発化している。

 薬局と高齢者のデイサービス施設を運営する父の会社で経営にも携わる。強烈な統率力と行動力を持って一代で築いた経営手腕には見習うところが多々あるが、自分とは性格を含めてタイプが違うことを認識。「異なるアプローチで組織をまとめる」ための方法論を学ぶ狙いで会長職を自ら名乗り出た。トップやリーダーのかじ取り次第で、企業も団体もその行方が大きく左右されることを理解しているからだ。

 父も同青年部の出身。今から四半世紀前、くりはま花の国にゴジラのすべり台を設置する運動で中心的な役割を果たした。「当時小学生だったため、取り組みの意義や苦労がわからなかったが、自分の子どもがすべり台で楽しそうに遊んでいる姿を見て感謝の気持ちがこみ上げてきた」。自分たちには何ができるのか─。横須賀の活性化や地域の盛り上げに資する活動をメンバーと議論を重ねる日々。その一つが、商議所と女性会と連携して秋に開催している「よこすか産業フェス」。3回目となった昨年は、地場産業のPRと市民交流の機会として約5千人を集客した。企画の方向性は青年部会長の意志と個性が色濃く反映されており、今年は何をメインに据えるかを思案中だという。

 10代・20代の頃、プロを志願して本気でゴルフに打ち込んだ。夢は叶わなかったが、ゴルフを通じて築かれた人脈が青年部の活動や事業に生きている。

三浦YEG「一円融合」で結束澤田 隆治さん(43)ゲストハウスRSD village

 全てが互いに働き合うことで一体となる意味を持つ「一円融合」。江戸時代の思想家・二宮尊徳の言葉に共感し、今年度のスローガンに据えた。「相手がいるから自分がいる」。他者への感謝の気持ちやつながりを持つことで、個々の事業の発展だけでなく、地域全体の活性化に寄与できる。

 「商売は手法。お金は後からついてくる」。まずは人が純粋に生きること、子供たちが笑顔で育つまちに。そのために異業種の人材が知恵を共有し地域を盛り上げる。目指すYEGの在り方だ。

 横須賀市長沢出身。実家はバイク屋だった。幼い頃からバイクに親しんだ経験が、ものづくりへの興味を醸成し、社会に出た後は機械加工会社に勤務。しかし安定した生活は「同じことの繰り返し」に感じた。「自分で決断し責任のある人生を歩みたい」。一念発起し、8年前にゲストハウス「RSD village」を開業した。

 盛んに行われるようになった市の姉妹都市である長野県須坂市のYEGとの交流。これは自身が訪問したことから始まった。「自分にできることはなにか」。行動力で道を切り拓き、人とのつながりを生み出してきた。

 市が抱える地域課題にも真正面から向き合う。観光客のリピーターが少ないという課題に対する一つの策として今春、まぐろを象ったサブレを土産品として開発。地域独自の魅力を発信するだけでなく、製造は地域の作業所が担当することで障害者の雇用を支える社会意義も生んだ。

 今後は地域の他団体との連携も強化。市民団体などが、より発表の場を持てるよう、商議所のイベントやノウハウなどを提供する。また、YEGのOBにも改めて活動に参加してもらい、現役会員との交流を促進。さらに、これまで商議所が主体だったイベントの企画運営にも携わっていく。

「人がつながれば経済も発展する」。信念は曲げず、仲間と歩み続ける。

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