横須賀・三浦 社会
公開日:2026.03.20
日本画家・四宮義俊さん
”幻の花火”と若者の葛藤描く
三浦市舞台の長編アニメ映画制作
「その花火は、宇宙を切り取ったんだ」--。三浦市出身の日本画家・四宮義俊監督(45)=人物風土記で紹介=が手掛けた自身初の長編アニメーション映画『花緑青(はなろくしょう)が明ける日に』が3月6日から全国公開されている。日本画の技法を生かした美しい色彩設計で、作中のモデルである三浦市を鮮明に描写している。
物語の舞台は、再開発による立ち退きを目前に控えた老舗の花火工場。失踪した父の面影を追い、幻の花火「シュハリ」の再現に執念を燃やす青年・敬太郎と、4年ぶりに帰郷した幼馴染のカオルらの葛藤を描く。「第76回ベルリン国際映画祭」のコンペティション部門にも選出された。
中学生までを三浦市で過ごした四宮監督は、高校、大学で日本画を追究した。新海誠監督の『君の名は。』や『言の葉の庭』、片渕須直監督の『この世界の片隅に』といった話題作に、美術やシーン演出として参画してきた実績も持つ。今作は、2016年から約8年の歳月を費やして企画を練り上げたという。
舞台設定に選んだのは、油壺や小網代周辺を彷彿とさせる架空の町。随所に三浦市を連想させる描写やシーンを散りばめた。三浦市在住の知人に方言指導も受けるなど、リアリティを追求している。「かつて三浦にあった大きな花火大会がなくなったことも、背景の一つ。当たり前の文化が消えることで、地元が地元でなくなるような寂しさがあった」と制作過程を振り返る。
最大の見どころは、日本画家として研鑽を積んできた四宮監督ならではの繊細な描写と、その技法が惜しみなく注がれたクライマックスの花火シーン。一瞬の閃光の中に宇宙を見出すような圧倒的な色彩設計が、息を呑むような映像美を生み出している。
四宮監督は「普段の生活ではピントが合わない風景も、絵にすることで『ここはこんなに綺麗だったんだ』と再提示できる。ぜひそれを劇場で見ていただければ」と話している。
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