逗子・葉山版 掲載号:2012年2月10日号
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「第11回福知山市佐藤太清賞公募美術展」で横浜賞を受賞した 竹内 薫さん 逗子市池子在住 19歳

等身大の自分、絵に込めて

 ○…黒く深淵な瞳、大理石を思わせる肌、何かを抱えるかのような2本の手―。独特の世界観に満ちた50号の大作のタイトルには「夢みる女神」とつけた。高校生や大学生を未来を担う若手アーティストと位置づけ、その育成のために毎年行われている「佐藤太清賞公募美術展」。絵画の部では全国から130の力作が集まる中、今年新たに設置された「横浜賞」に見事選ばれた。

 ○…「自分の理想の形に限りなく近づけていく」。それが絵を描く時のいつものスタンス。モチーフはなく、最初からテーマを設けるわけでもない。キャンバスの前に座って、その時自分の内面に現れてきたものを描きだしていく。「これは自分が描きたいものか」と何度も問答を繰り返し、その度絵の具を重ねていく。だから完成した作品に映し出されるのは等身大の自分。「賞を取ろうという気持ちがあったわけじゃない。でも頑張って製作したのが認められて素直に嬉しい」。今回の作品には実に1年近い歳月を費やした。課題やアルバイトの時間を縫って時には朝まで。「でも絵を描いている時は全く苦にならない」と笑みを浮かべる。

 ○…横浜美術大学の2年生。幼少の頃から絵を描くのが好きで周囲から「上手だね」と褒められるのが嬉しかった。中学校では美術部、高校も美術科に所属。以降、美術街道まっしぐらで今では「絵を描いている時が一番幸せ」と断言するほど。将来の夢を問われると「どうなるかはまだ分からないけど、表現することは続けたい」。大切なのは表現者でい続けること。

 ○…すでに次の作品の構想もある。「いつもみたいにまだ何も決まっていませんけど」。自己の内面を描き出す絵。出来上がるまで、完成形は自分にも分からない。でもその絵に浮かぶのは未来の自分。「だから次の自分に会うみたいで楽しみ」。幾分のあどけなさが残る笑顔。未来を担う若き絵描きの道のりはまだ始まったばかり。
 

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