逗子・葉山版 掲載号:2015年6月26日号 エリアトップへ

逗子海岸営業協同組合の理事長を務める 菊池 千春さん 逗子市山の根在住 53歳

掲載号:2015年6月26日号

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対話重ねより良い海に

 ○…今年2月、改選で約40ある海の家関係者が作る組織の長に。昨夏、営業時間や音楽の使用をめぐって市と裁判で争うなど対立構造が際立ったが、就任後に協調路線を打ち出し、組織のまとめ役と市との折衝役を担っている。条件付きで規制が緩和される今夏。組織にとっても住民、市との信頼関係を築けるかどうかの重要な転換点になる。重責をかみしめながらも、「より良い海にするにはどうすればいいか、それぞれと対話を重ねていきたい」と言葉に力を込めた。

 ○…市民らが作る検討会への参加など、住民の生の声に触れる中で、課題も浮き彫りになった。昨年までは組織としての決定事項が組合員全員に周知しきれておらず、ルール違反が表面化。結果的に住民からの信頼を損なう事態に陥った。「組合員同士のコミュニケーションに足りない部分があった」と反省点を振り返る。そうした経緯を踏まえ、組合内に役割ごとの部会を新たに設置。理事会での意思決定が浸透するよう徹底した。「若い理事の人も頑張ってくれていて、新しい組織の形が構築できつつある」と手応えを感じている。

 ○…代表理事としての仕事は慌ただしく、建設ラッシュが続く逗子海岸で自身の店の準備は「ぎりぎり赤信号」と自嘲気味に笑う。経営する「浪子亭」は逗子海水浴場で100年以上続く老舗。組合を立ち上げたのは自身の祖父で、代々海の家に携わってきた。時代の変遷を経て、海の家の形態は変わったが、それでも原点は同じだと考えている。

 ○…幼少の頃、思い切り遊べる海は自らにとって「楽しい場所」だった。「今は治安や苦情など負のイメージの方が大きい。これを何とか変えていきたい」。老若男女が隔てなく楽しめる海へ。思いは同じだ。孔子は言った。「近き者説(よろこ)び、遠き者来る」。「地元の人が楽しいところであれば、遠くの人にもそれが伝わる。それを実践していきたい」と前を向いた。

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