逗子市内7カ所目となる認可保育園「逗子なないろ保育園」(桜山6丁目・定員110人)が1日、開所した。先月27日には開所式が行われ、市長や市議会議員、運営法人ら関係者約50人が出席。地域の新たな子育て拠点の門出を祝った。
建物は鉄骨造2階建、延床面積は約878平方メートル。同園では0歳児から5歳児までの保育のほか、未就園児を対象とした一時保育も手掛ける。運営法人は市内で沼間愛児園と桜山保育園を運営している社会福祉法人「恩賜財団神奈川県同胞援護会」(横浜市西区・加茂坂幸昌会長)。加茂坂会長は開所式で「当法人としては県内では10カ所目の保育所。我々が持つ子育ての経験と技術を活用し、安心安全な福祉サービスを提供していく」とあいさつ。来賓で訪れた平井竜一市長は「待機児童がいる中で、110人規模の保育所ができたことは市民の期待であり喜び。今後子育ての拠点として発展してほしい」と祝辞を述べた。
待機児童解消は不透明
認可保育園に希望していながら入園できない待機児童。近年社会問題化しており、全国の自治体が解消に向けて力を入れている。
逗子市では2008年度まで待機児童数はゼロだったが、その後年々増え、最大で30人まで増加。同園設置に向けては市有地を無償貸し付けするなど、市は待機児童対策の柱と位置付けていた。
初年度に入園したのは82人。ただ、主な待機児童とされる0〜2歳について、0歳と1歳はすでに定員を超えており、「4月時点での解消は難しい」と市保育課は明かす。実際には希望の認可保育園でないため通園を断念したりした「潜在的待機児童」が複数いるためで、現状で解消の見通しは立っていないという。
市は今後の待機児童対策について「既存施設の改修で設置が可能な小規模保育施設の活用を検討していく」としている。
逗子・葉山版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|