神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2016年6月10日 エリアトップへ

葉山町 地域手当、6%に引き下げ 17年4月から国基準

政治

公開:2016年6月10日

  • LINE
  • hatena

 葉山町は職員に対して支給している10%の地域手当を2017年4月までに段階的に引き下げ、国基準の6%に改める。国が支給超過を根拠として特別交付税を減額していることについて「町民の不利益に換えられない」と判断したためで、現在開会中の葉山町議会第2回定例会に条例改正案を提出。7日、本会議にかけられ全会一致で可決した。

 地域手当は物価や賃金などの地域間格差是正のために、基本給に加算して公務員に対して支払われる。条例は7月1日を施行日とし、来年3月までを経過期間として8%、4月以降は6%に改めると定めている。

 国は人口規模や賃金指数に応じて国家公務員に準じた支給割合を定めており、5万人以上の市については3〜20%、それ以外の市や町村は6%を上限としている。町は地域手当が導入される以前から「調整手当」として10%を支給しており、06年4月の導入後も踏襲。国基準を上回っていたが、近隣の逗子市や鎌倉市は15%、横須賀市は10%を支給しており、職員の労働条件を近隣自治体と揃えることなどを理由に基準超過の状態が続いていた。

 だが、このことが国から財政的余力があるとみなされ、一種の制裁措置として、財政需要などに応じて支給する特別交付税を同年から減額。町には例年4千万円前後が交付されていたが、年度を重ねるごとに減額幅は大きくなり、15年度には全額が打ち切られた。町によると10年間で国から減額された特別交付税の総額は約1億5400万円にのぼる。町にとっては町民サービスの質に影響を与える金額で、早期の見直しが迫られていた。

 地域手当をめぐっては、町議会が昨年2月と6月定例会で引き下げを求めて議員提案で審議したが、いずれも「町長が労使交渉で決めるべき」として賛成少数で否決。その後は人件費削減を公約に掲げた山梨崇仁町長が昨年12月に再選し、今年2月から職員組合と交渉を重ねていた。山梨町長は地域手当引き下げについて「職員組合と町行政が共通の課題として認識し一丸になれたことで早期解決に繋がった。今後は減額措置廃止を国に要望していくとともに、職員が働きやすい職場環境の整備に取り組みたい」とコメントした。

 町は今定例会に職員給与の引き下げ分を含む一般会計と特別会計補正予算案を提出。歳出では給与の見直し分約1600万円を減額した一方、歳入では約1千万円の特別交付税増額を見込んだ。

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

逗子・葉山版のトップニュース最新6

1600年前のロマン解禁

長柄桜山古墳群第一号墳

1600年前のロマン解禁

整備完了、式典に180人

4月26日

未来に残す文化資源

逗子文学年表

未来に残す文化資源

有志が調査、編集

4月26日

葉山に新たな観光資源を

ビーチキャンドル

葉山に新たな観光資源を

森戸海岸で初開催

4月12日

青ジャンパー、駅前で19年

逗子観光推進の会

青ジャンパー、駅前で19年

「若者に案内続けてほしい」

4月12日

災害時、トイレ備えは

本紙アンケート

災害時、トイレ備えは

逗子、葉山ともに足りず

3月29日

子どもの笑顔のために

小坪小150周年

子どもの笑顔のために

5月25日に記念イベント

3月29日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook