京急線各駅で購入できる「葉山女子旅きっぷ」
都会の喧噪を忘れ、ゆったりとした時間が流れる葉山へプチ旅行――。京浜急行電鉄（東京都港区）が昨年９月から販売する「葉山女子旅きっぷ」が都内で働く女性を中心に人気を集めている。電車・バスの乗車券に食事券やお土産券が付くお得さに加え、日帰りでまちなかを周遊できる手軽さが売り上げを後押ししているようだ。
新逗子駅を降りてバスに乗り、お洒落なカフェで食事に舌鼓。森戸神社を参拝してから砂浜をのんびり歩き、帰りは洋菓子店でお土産のケーキを選ぶ。以上は葉山女子旅きっぷを利用した20代女性の一例だ。
同切符は京急線各駅から新逗子駅までの往復と逗子葉山の指定区間でバスが１日乗車できる「電車＆バス乗車券」に20店舗の飲食店から利用できる「選べる逗子・葉山ごはん券」、10店舗から利用できる「選べるおみやげ券」の３枚セット。「女子旅」とは銘打っているが、男性や家族連れでも購入することができる。
販売額は品川発で３千円、横浜発で２８００円。同社広報課によると品川駅からの交通費や食事代、土産を個別購入した場合、合計は約５千円相当で、総額２千円程度が割引になる。昨年９月に発売を開始し、当初は今年３月末までの期間限定販売を予定していたが、半年間で６千枚を超える売り上げを記録。４月からは通年販売に切り替えた。発売から１年足らずで１カ月の平均売上枚数が６年前から同社が販売する企画乗車券「よこすかグルメきっぷ」と並ぶなど、その後の実績も好調という。
同社広報課は「各駅の自動券売機で購入できる気軽さと品川駅から３千円という安さに加え、葉山・逗子らしい食事やお土産が種類豊富な中から選べるのもご好評の理由だと考えている」と要因を話している。
同切符について詳しくは同社ＨＰ（「葉山女子旅きっぷ」で検索）まで。
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