逗子の新しい土産物が誕生した。その名も「海のてぬぐい」。市内の子どもたちとゆかりのアーティストがデザインし、使いやすさにもこだわった一品だ。関係者は「逗子内外の人に愛されるようになれば」と話している。
市観光協会からの依頼を受け、逗子海岸映画祭やシネマキャラバンなどの企画・運営に携わる大倉曉(あきら)さんがプロデュースした。
大倉さんは逗子の魅力を「こだわりのある暮らしと、そこで生活する人たち」と表現。思い出を蘇らせるだけではなく、逗子での暮らしを感じてもらえるような、普段使いできる土産物を目指し、「てぬぐい」を思いついたという。
「プロに頼むのではなく、地元の子どもたちに絵を描いてもらおう」と大倉さんは今年2月、市内でユニークな野外保育を行っている「特定非営利法人ごかんたいそう」に協力をオファー。逗子ゆかりのアーティスト・田中健太郎さんも加わり、イラストを制作した。
子どもたちは逗子の海にいる身近な生き物の写真や図鑑を参考に、作業を開始。田中さんが「みんなが描いたものが千円で売られる」と伝えると「結構高いね」「ちゃんと描かなきゃ」と、真剣な表情で取り組んでいたという。
描いた絵を全員で話し合いながら選抜し、田中さんが全体のバランスを整えた。青を基調に個性的なタッチの生き物が並び、親しみあるデザインが完成した。
染めにもこだわり、三浦市三崎で江戸時代から続く「三富染物店」が行う。大倉さんは「どんな反応があるか楽しみ。逗子の魅力を発信できれば」とし、同協会は「逗子内外の皆さんに愛されるようになってほしい」と期待を話していた。
27日に販売開始
「海のてぬぐい」は4月27日(土)、午前10時からJR逗子駅前で開かれる「逗子みやげまつり」で販売される。限定100枚で価格は税込1千円。詳細は【電話】046・873・1111同協会へ。
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