市内の飲食店で「はしご酒」ができる人気イベント「ずし呑み」。このほど実行委員会の有志3人が、海外からの観光客や市内外に住む外国人にも逗子の飲食店の魅力を知ってもらおうと、15店舗の英語版メニューを作成した。
東京五輪を控え、実行委員会の中で英語表記の話題が挙がり、今年2月から準備を進めていた。英訳を江盛早織さん、デザインを佐藤浩子さんが担当し、飲食店との調整を石渡聡一郎さんが行った。
英語が堪能な江盛さんだが、飲食店メニューの翻訳は今回が初めて。取り掛かってすぐに、日本独特の調理方法や言い回しに気付き、苦労したという。「例えば“枝豆”と書いてあって、何が出てくるかわかるのは日本人だけ。生なのか茹でているのかだけでなく、味付けも外国の方はわからない。読んでイメージが沸くよう心掛けました」と振り返る。
デザインも工夫を凝らした。食券機しかないラーメン店では、そのパネルのデザインを反映し、どこを押せば何が出てくるかを一目でわかるようにしたほか、中華料理店では辛さをトウガラシの数で表現した。佐藤さんは「カテゴライズからフォントまで、なるべく見やすくしました」と語る。
「心強い一冊」
英語版メニューを導入した「つく志」の藤枝浩司さんは「1冊あるだけで心強い。海外の人にも、うちの料理を楽しんでもらえれば」と話していた。
今回英語版を導入した15店に加え、独自に用意している店を明記したマップも作成しており、広報にも力を入れていきたい考え。また、今後の課題にベジタリアン向けやハラル、アレルギー表記を挙げる。2人は「安心して逗子の美味しいお店を楽しんでもらえるよう、改良を重ねていきたい」と話していた。
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