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逗子・葉山 社会

公開日:2020.03.06

ワカメ生育今年は厳しく
高い海水温影響か

  • ワカメを刈り取る畠山さん(=先月29日)

 春の訪れを告げるワカメの生育に漁業関係者が気をもんでいる。海水温が高く、なかなか育たない状況で、緑のカーテンと呼ばれるワカメ干しが見られるのはもう少し先になりそうだ。





 関係者によると昨年12月時点の海水温は例年より2-3度高かった。そのため一度種付けをしても腐ってしまうほか、アイゴなどの魚が芽を食い荒らすことが原因と考えられるという。


 

葉山の漁業協同組合では、芝崎にある民間の研究所と葉山産天然ワカメの「種(配偶体)」を使った葉山ブランドワカメの養殖試験を行っている。試験は、海水温が高い年に育ったワカメの種を用いたものであり、水温変動とワカメの生育データを分析している。


先月29日には、この養殖試験を行っている漁師、畠山晶さんが収穫作業を行った。従来のワカメはほとんど魚に食べられてしまったが、1月に種付けした葉山ワカメは最大で1mほどに生育していた。「将来、海の温度が高くなり、ワカメが育つか心配だが、この技術で葉山ブランドのワカメが養殖できると助かる」と笑顔で語った。

ワカメは数量限定で毎週土曜と日曜、午前9時から午後3時までにオープンする漁協直営の直売所(葉山町堀内50の20)等で販売される。3月14日(土)に予定されていた「真名瀬朝市」は中止が決定した。

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