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逗子・葉山 人物風土記

公開日:2020.07.24

逗子サーフライフセービングクラブで副監視長を務める
杉本 紗英さん
藤沢市在住 21歳

変わらぬ使命 胸に

 ○…前例のない夏を迎えた逗子海岸。海水浴場は開設されないなか、海岸への来訪は止められない。さらに大学からの課外活動自粛要請によって30人の仲間のうち、今年の監視長を含む半数が活動できずにいる。「戸惑いもあるけれど、こんな時こそ安心安全な逗子海岸のために全力を尽くしたい」と意気込む。

 ○…東京都出身。アクティブな両親の影響で小さい頃からスキーに親しみ、アルペンスキーのジュニアオリンピックに出場するなど活躍。中学3年で腰を痛め、競技を離れたときに出会ったのがライフセービングだった。治療で通院していた時、献身的にサポートしてくれる医療スタッフの姿に感銘を受け、「誰かをサポートしたり、ケアする仕事に興味を持った」。ライフセービング部がある学校に通っており、顧問から誘われことも後押し。ケガも完治し、雪山から海へと活躍の場を移した。

 ○…「スキーはより良い記録や成績を目指して自分のためにやっていた」。努力した分だけ成長できる醍醐味があったが、ライフセービングは新たな価値を教えてくれた。「厳しい練習も、大会で良い成績を目指すことも、全てが人の命を救うため。そのためならどんな困難も乗り越えられることを学びました」。仲間とともに一つのことを成し遂げる達成感も知った。

 ○…大学では海のマイクロプラスチック汚染などについて勉強しており、身近にある環境の大切さも学んでいる。「逗子海岸はアットホームですぐに顔見知りになれるところが好き」。海岸を取り巻く状況は例年と異なるが、変わることのないライフセーバーとしての使命感を胸に、今日も浜に立つ。「今年も最終日に無事故だったと報告したい」

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