段ボールでできた近未来の一輪バイクが、ロボットに早変わり――。こんな動画が今月中旬、ツイッターに投稿されるとたちまち話題に。24日現在、「いいね」は3万4千、再生回数は50万回を超え、国内だけでなく、海外のサイトでも取り上げられている。
この段ボールアートを制作したのは、株式会社キングコーポレーションが運営する逗子銀座通りアートギャラリーの室長を務める山口豊さん。「元はギャラリーの宣伝にと思って制作したが、思った以上の反響があり嬉しい」と話している。
自粛期間を活用
このバイクは、アニメや漫画に登場するものを参考にしながらオリジナルでデザイン。エンジンは山口さんの愛車を忠実に再現し、マフラーや車輪など細部に至るところまで表現している。実際に人が乗れる耐久性も備えており、店頭での展示を始めた今月17日から、店の前には子ども達が目を輝かせて触れたり、乗車している。
元々、プラモデルが好きだったという山口さん。その手先の器用さを生かし、昔から段ボールを使ってペン入れや小物入れなどを作っていたという。同ギャラリーの室長を務めるようになってからは、乳酸菌飲料の容器を使った工作のワークショップを開いてきた。通りの向かいからも目立つものを作ろうと、昨年10月には「段ボールスーツ」を作った。自ら身にまとい、逗子駅前広場でギャラリーのチラシを配った際には大きな反響を得た。
一輪バイクに取り掛かったのは今年の2月。その後、新型コロナ感染症拡大に伴う営業自粛期間中に作業に没頭し、2カ月かけて完成させた。設計図はなく、タイヤを起点に一つのパーツからパーツへと紡ぐように作り上げていった。「かっこよさと強度のバランスを図りながら進めていった」という。
「挑戦して」
「コロナ禍によってネット通販の利用が増え、どの家庭にもある身近な素材。切ったり曲げたり加工しやすく、それ自体に字や絵を描ける」と段ボールの魅力を語る山口さん。今後はワークショップも開いていくという。「こんな時だからこそ、どこにも売っていない自分だけの作品を作り上げる楽しさを、子ども達に知ってもらえたら」と話している。
作品は店頭展示しているが、ギャラリーは不定休。ワークショップなどの最新情報は山口さんのツイッターアカウント@Tom209736900、または【携帯電話】080・3219・0577へ。
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