「NIKKEI RAP LIVE VOICE」で呂布カルマ賞を受賞した
マイクラおかんさん（本名：下崎真世）
逗子市逗子在住　48歳

根っから世話焼き

　○…育児の苦悩、息子への思い、母としての意地など、心に秘めた思いを歌詞につづり挑戦したラップコンテストで、日本有数のラッパーに認められた。「心の中を声に出して周囲から共感を得られたことで自己肯定感がアップした」と話す。歌っている動画を見た人から「涙が出た」「心に刺さった」などの声をもらい、「自分の行動が人の心を動かした。すごい事だな」と実感。息子からは「『不登校になった俺のおかげだね』と言われた」と笑顔を見せる。

　○…家にこもる息子が熱中していたゲーム『マインクラフト（マイクラ）』に出合い、これまでよい印象のなかったゲームに対する意識が一変。ゲームの伝道師「マイクラおかん」としての活動を始めた。さらに母親仲間といろいろなチャレンジをするユニット「ＹＥＳ！ＯＣＡＮ」を立ち上げ、キッチンカーの運営にも挑戦。「”母親”が活躍できる身近な料理で、人生をもう一度輝かせたい人を応援したかった」と語る。

　○…大阪出身。中学時代から世話好きで「おかん」と呼ばれていた。「友だちの告白につきあってりして、世話好きというよりおせっかい」と笑う。「さみしがり屋だから仲間が欲しいのかな」とも。大学時代に阪神淡路大震災に遭遇。「いつ何が起こるか分からない。やれることをやった方がいい」と考えるようになったことが、行動力の原点だ。

　○…次にしてみたいことは「リバイバルジュリアナ東京」。社会人になりたての頃、輝いて見えていた先輩世代が時代についていけず今は元気がない。「逗子葉山はこの世代にとってはデートスポット。自分に自信を取り戻せるようなプロデュースをしたい」。”おかん”の世話焼きはまだまだ続く。