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公開日:2025.08.29

逗子消防諸星さん
12年ぶり全国大会へ
ロープブリッジ渡過で

  • 逗子署員として12年ぶりに全国大会に進んだ諸星さん

  • 逗子署での訓練

 逗子市消防署の諸星大弥(ひろや)さん(30)が8月30日(土)に兵庫県で開催される全国消防救助技術大会に、神奈川県代表として逗子署から12年ぶりに出場する。諸星さんは6回目の挑戦にして初めての参戦に「出るからには勝ちに行く」と意気込む。

 同大会は陸上の部7種、水上の部7種の14種からなり、諸星さんは陸上の部の「ロープブリッジ渡過」に出場する。同競技は高さ7メートルの位置に水平に張られた長さ20メートルのロープを渡る競技。行きはロープに体を乗せて移動する「セーラー渡過」、帰りはぶら下がるようにして移動する「モンキー渡過」で往復のタイムを競う。

 6月に神奈川県消防学校(厚木市)で行われた予選にあたる神奈川県消防救助技術指導会で諸星さんは17・2秒(2位17・9秒)のタイムで14人中1位となり全国へ駒を進めた。全国大会の参加隊員は52人だが、諸星さんが自己ベストタイム15・8秒を出せば十分に優勝を狙える。

 同競技では現逗子市消防本部消防長の熊坂篤範さんが1997年、99年に全国優勝を果たしている。

探究精神で成長

 諸星さんは高校卒業後、消防士となった。人のためになり、「ありがとう」と感謝される仕事に就きたいと考えた時、小学生時代に目撃した火災現場で活躍する消防隊員の姿が脳裏に浮かんだという。

 現救助隊長の菅原慎之介さんは「12年前、私の直属として入ってきた時は純粋な青年という印象だった。探究心が強く、救助技術についても突き詰めて考えている。一緒に救助隊として活動した時期もあり、素晴らしい人物」と評する。

 諸星さんは「実際の災害現場や、同乗した救急車で『ありがとう』と言葉をいただくとやりがいを感じる。訓練していないことは実際の現場でできないと思うので、繰り返し訓練に励みます」と力強く語った。

 熊坂消防長は「訓練の一つ一つの積み重ねがいざという時に発揮され、市民の安全安心につながる。猛暑の中、訓練する姿は誇らしく思う。大会は結果どうこうより楽しんでもらいたい」とエールを送った。

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